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『輪るピングドラム』劇場版前編 2022年4月に公開が決定

幾原邦彦   2021/12/23 14:06掲載
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『輪るピングドラム』劇場版前編 2022年4月に公開が決定
 10周年を迎えた幾原邦彦監督によるオリジナルアニメ『輪るピングドラム』。アニメファンのみならず、多くのクリエイターからも長く支持を得る本作は、2022年に編集劇場版を前後編2部作で公開することが決定しています。そしてこの度、劇場版前編キー・ヴィジュアル&特報映像が解禁され、前編公開日が4月29日(金・祝)となることが明らかとなりました。

 劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』は、TVシリーズを再構築し、完全新作パートを加えた編集劇場版として、来年2022年に“前後編2部作”で公開。今回解禁されたキー・ヴィジュアルでは、劇中でキーとなる“列車”内にキャラクターたちが佇む様子が描かれていますが、ほの暗い海中のような描写や空に浮かぶペンギンと作品内で“運命の果実”として登場するリンゴなど、これまでの作品モチーフがありながらも、初めて目にするようなシチュエーションが印象的なイラストに仕上がっています。

 また、特報映像も同時公開。冒頭、「列車は俺たちを再びこの町へ帰した。」というセリフから始まり、冠葉(CV.木村昴)と晶馬(CV.木村良平)から語られる言葉が新たな謎を呼ぶ映像となっています。

 そして、この度の解禁にあわせて劇場版の公式サイトもオープン。メインスタッフ / キャストには、TVシリーズからの続投を含め豪華制作陣が集いました。劇場版新作パートのアニメーション制作は、ラパントラックがつとめます。さらに、幾原邦彦監督、キャラクター原案の星野リリィ、脚本の伊神貴世、音楽の橋本由香利からはコメントも到着。

 また、12月22日(水)には『輪るピングドラムBlu-ray RE:BOX [期間限定版]』も発売。こちらは、2015年に発売されたTVシリーズのBlu-ray BOXから一部仕様を変え、お求めやすい価格になったBlu-ray BOXで、本編全24話と映像特典が全6枚のDISCに収録され、ブックレットは2011年の放送当時に発売されたBlu-ray Vol.1.8より抜粋、再編集を行ない封入されるものとなります。また、同じくTVアニメ『輪るピングドラム』オリジナル・サウンドトラックの音楽配信もスタートしています。2011〜2012年に発売されたTVシリーズのBlu-ray(全8巻)特典としてCD化され、現在では入手困難な音源が合計8タイトルのアルバムとして配信中。音楽を担当した橋本由香利による劇伴をはじめ、やくしまるえつこメトロオーケストラによるオープニング・テーマ「ノルニル(TV-size)」や、Coaltar of the deepersによるエンディング・テーマ「DEAR FUTURE(TV-size)」、劇中ユニット・TRIPLE H(高倉陽毬[CV:荒川美穂]、伊空ヒバリ[CV:渡部優衣]、歌田光莉[CV:三宅麻理恵])によるARBカヴァー楽曲のTVサイズなども網羅。

[監督:幾原邦彦 コメント]
この時代にピングドラムのキャラクターたちともう一度会える奇跡、つなげてくれた人たちに感謝したい。あれから10年、僕たちは何を失ったのか。あの時、どこにも行けなかったキャラクターたちが、今どこにも行くことが出来なくなった僕たちに何を伝えてくれるのか、それを確かめたい。すべての命は喪失と共にある。さあ、生存戦略しましょうか。

[キャラクター原案:星野リリィ コメント]
10年の時を経て高倉兄妹やペンギンたちやプリクリにスクリーンで逢えること、そしてまたこの作品に関わらせていただけることがとても嬉しいです。この劇場版に合わせて新規のキャラクターも原案として描かせてもらっています。新規キャラクターと既存のキャラクターたちがどう関わっていくのか、私も一作品ファンとしてすごく楽しみにしています。

[脚本:伊神貴世 コメント]
『輪るピングドラム』は、私にとって特別な作品です。劇場版作成にあたり脚本を読みなおし、当時のことがあれやこれやと思い出されました。なぜか、ちょっと泣きました。とにかく必死で物語と格闘した日々でした。どうしても何者かになりたかったあの時でなければ、書けない脚本だったと思います。それからはや十年……こんなにも長く愛される作品に携われたこと、そこで得た経験は私の宝物です。ありがとうございます。

[音楽:橋本由香利 コメント]
放送から10年『輪るピングドラム』が劇場版として帰ってきました。幾原監督の作品に初めて参加した当時を懐かしく想い、再会を嬉しく思っています。劇場版の音楽は当時の曲のリアレンジもあり、新たな楽器のレコーディングもありの盛り沢山な内容に仕上がってます。10年前の演奏に感動したり、何故このフレーズが出てきたのかな?など新しい発見も沢山ありました。その曲に新たに何を加えようかと考える日々を過ごしています。
是非映画館で新しいサウンドもお楽しみください。


©イクニチャウダー/ピングループc2021 イクニチャウダー/ピングローブユニオン







劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』
2022年公開
前編2022年4月29日(金)/後編2022年予定
penguindrum-movie.jp
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