トップ・ジャズ・ベーシストの
井上陽介が、アルバム『NEXT STEP』のLP Editionを考案、音質にこだわる180g重量盤として自身初のアナログ盤商品化を目指し「ポニーキャニオン」のパッケージ・オーダー・プロジェクト“POP”にエントリー。予約・注文受付が5月12日(木)よりスタートしています。
パッケージ・オーダー・プロジェクトは、「ポニーキャニオン」所蔵の音楽・映像ライブラリーの中から厳選した商品に対してオーダーを募り、復刻・商品化するプロジェクトです。
アルバム『NEXT STEP』のLP Editionには、CD未収録の「酒とバラの日々」、オルタネイト・テイクの「スピーク・ロウ」などのスタンダードやメンバーのオリジナル全7曲がカッティングされる予定です。エントリーに際し、井上は「長きにわたるコロナ禍でエンターテイメント業界全般、および社会全体が苦しい状況を経験しました。そんな中、井上陽介トリオは演奏活動を続け、アルバム『NEXT STEP』を制作しました。音楽で皆様の活力を取り戻してもらいたいとの願いを込めて。それがアナログ盤となり、より力強くなろうとしています」とコメントしています。
また、ライナーノーツには、CD同様に、
村上春樹による『NEXT STEP』のためのノート、およびメンバー2名による対談解説が掲載される予定です。
本作の予約締切日は7月12日(火)23:59まで。より深みのある音質で楽しめるアナログ盤の発売が実現するのか、注目です。
なお、井上は5月25日(水)新潟・長岡 クックテールくぼた公演を皮切りに、ライヴ・ツアーを開催。詳細はオフィシャル・サイトをご確認ください。
[村上春樹 『NEXT STEP』のためのノート(一部抜粋)]僕が井上陽介さんのベース演奏を好むのは、彼の演奏の中にはそういう昔ながらの「ベーシスト気質」みたいなものが生きて、脈打っているからだと思う。もちろん彼だって「ギターを弾く」みたいにベースを弾くことはできる(ときどき実際にやって見せてくれる)。しかし彼の場合、そういうのはあくまでちょっとしたショーケースみたいなものであり、本領は――英語で言うところの“bread and butter”は――やはり大地をしっかり踏みしめるウォーキング・ベースにある。彼のスマートで温かみのある裏の取り方には、いつも深く感心させられることになる。[メンバー、濱田省吾x武本和大による対談解説(一部抜粋)]武本: このトリオは、何を弾いてもいいよという陽介さんの絶対的なサポートを感じるのでエネルギーを全て注ぎ込めるし、その場でしか生まれない音楽をやっている手応えがあります。長く続けていきたいですね。
濱田: こんなにもジャズでバンド・サウンドを聴かせられるトリオって今、少ないと思うし、バンドの力って凄いなあって僕自身、実感しているんだよ。