ヴァイオリニストの
イザベル・ファウスト(Isabelle Faust)が、没後50年を迎えたストラヴィンスキーの楽曲を収録するニュー・アルバムを8月初旬に発表します。収録曲は「兵士の物語」「エレジー」「デュオ・コンチェルタンテ」の3曲。「兵士の物語」は語りを担当したドミニク・ホルヴィッツがオリジナルのフランス語のほか英語、ドイツ語でも録音し、言語別に収録された3種類のCDが発売されます。
「兵士の物語」は7人の小オーケストラ版で、テキストもシャルル・フェルディナン・ラミュの台本を使用した初演時と同様のかたちで録音されました。
ヨルゲン・ファン・ライエン(tb)、
ラインホルト・フリードリヒ(cor)、
ロレンツォ・コッポラ(cl)ら、豪華な顔ぶれのアンサンブル・メンバーは作曲当時に作られた楽器を演奏しており、ブックレットには使用楽器についてのテキストも掲載されています。
「エレジー」はストラヴィンスキーにはめずらしい無伴奏作品で、現代音楽を得意としたベルギーのプロ・アルテ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者だったアルフォンス・オンヌー追悼のために1944年に書かれた作品。1932年にストラヴィンスキーがみずからピアノを弾き、サミュエル・ドゥシュキン(vn)とともに初演した「デュオ・コンチェルタンテ」は、長年アンサンブルを組んでいる
アレクサンドル・メルニコフ(p)との録音です。
録音は2019年から2020年にかけてドイツのテルデックス・スタジオ・ベルリンで行なわました。
Photo by Felix Broede