ヴォーカリスト、俳優として知られる
石橋 凌が、自身のキャリアで初めてのソロ・アルバム
『表現者』を12月7日(水)にリリースします。本作では、書き下ろしの新曲をはじめ、
ARB時代の楽曲を再演。名曲「After'45」のボーナス・ヴァージョンには、
福山雅治がギターとコーラスで参加しており、石橋の本格的な音楽活動の始動に花を添えています。
ARB解散後もカリスマ的な人気を誇り、日本の映画やドラマだけではなく、海外作品にも多数出演するなど、表現者として幅広いフィールドで活躍している石橋 凌。今回の1stソロ・アルバムの内容は、彼自身の作詞・作曲による新曲7曲に加え、名曲「After'45」「魂こがして」などのARB時代の彼の作詞・作曲ナンバーのセルフ・カヴァー5曲を含む、全12曲を収録。さらに、ボーナス・シングルには、福山雅治がギターとコーラスで参加した「After'45」の別ヴァージョンを収録。「オーディションでも歌った、とても想い出深い曲」と語る福山の熱い想いが溢れる、哀愁のあるヴァージョンに仕上がっています。
今回の福山雅治の参加は、かねてからARBのファンであった福山と石橋が2010年1月よりはじまった『龍馬伝』での再会がきっかけ。ソロ・アルバムの制作中であったことも重なり、福山のデビューのきっかけともなった「After'45」でのコラボレーションが実現しました。
また、今回のレコーディング・メンバーは、ドラムスに元
ザ・ルースターズの
池畑潤二、ギターに
THE GROOVERSの
藤井一彦、ベースに
ヒートウェーヴの渡辺圭一、キーボードに
伊東ミキオ、サックスやホーンセクションで梅津和時、ジャズ界から
板橋文夫をピアノに迎えた、実力派による豪華布陣に。
初回生産限定盤は特殊仕様の豪華盤となっており、石橋の近年の音楽・俳優など多岐に渡る活動を収録した、未公開映像満載のドキュメンタリーDVDが付属。アルバムと同時期には、おすぎ(映画評論家)、
青木崇高(俳優)、黒田征太郎(イラストレーター)との対談も挿入される『表現者 〜我 語る 魂こがして〜』(出版社カンゼン)という自伝本も出版され、今回のアルバムからの未収録楽曲のCDが付く予定です。
<石橋 凌からのコメント>
1945年の敗戦から見事に復興し、世界中から経済大国と賛美され、そしてバブルを迎え、モノが溢れていた時代の日本を想って作った歌です。 しかし、当時の私が日々感じていたのは、心が満たされる、真の豊かさではありませんでした。人と人との関係が薄っぺらくなり、バラバラになりはじめ、あてどない毎日が過ぎていたように痛感していました。日本人は物質的な幻想に流され、踊らされて、人としての大事なことを、どこかに、置き忘れているのでないかと…。自分自身にも問い続ける日々でもありました。
今、人にとって、本当に大切な豊かさは、やはり人を通じてしか、生の触れ合いからしか得られないと確信しています。それには、出逢いという大事な瞬間が必要です。松田優作さんとの出逢い、植田正治先生との出逢い、そして福山雅治君との出逢いは私にとって、かけがえのない出来事です。ドラマでの出逢い、又、大河ドラマでの再会。
今回の震災に対してのラジオからの呼び掛け、ライブ・ステージでの地球規模の生命の危惧への問題提起等、どれも福山君の意識の高さと、又、成長ぶりに感心していました。
今回のレコーディングへの参加と思い溢れるパフォーマンスに、心から感謝しています。と、同時に又、強く縁(えにし)を感じています。
ありがとう!
AFTER 1945俺達は生まれ 狭い街角で出会った……。
<福山雅治からのコメント>
この歌は、発表された1985年、僕が高校生だった頃からずっと聴いていました。もちろんコピーバンドで何度も歌ったりしてました。この歌が収録されたアルバム『砂丘1945年』は、ジャケットが僕の敬愛する植田正治先生の写真によるもので、それ以前のARB作品とは全く違う風景を見させてもらった歌だったんです。それで、勝手なファンとしての推測なのですが、映画『ア・ホーマンス』で凌さんが(松田)優作さんと出会われた中で、ご自身が今までやられてきた表現とはまったく違う刺激を受けられた、そこから新たな世界へ向かっていった“変化の時”の楽曲だったような気がしていて……すごく新鮮で、すごく驚いた記憶があります。
その驚きの正体が何だったのかは分からないのですが、透明な……ピュアな、全く知らなかった石橋凌さんの一面を見させて頂いた大変思い出深い歌です。
さらにこの歌は、僕が19歳のころから所属しているプロダクション「アミューズ」のオーディションの際に歌わせていただいた、この世界に入るきっかけにもなった歌のひとつでもあるんです。
この歌に出会わせて頂いて、本当に有難うございます。