旧ユーゴスラヴィア出身で、“現代クラシック・ピアノ界の異才”と称される
イーヴォ・ポゴレリチ(Ivo Pogorelich)が、ソニー・クラシカルと長期専属契約を4月4日(木)に締結。この録音契約により、21年ぶりとなる新録音のアルバムが2019年秋に発売となる予定です。
ソニー・クラシカルからの第1弾となる本作は、ポゴレリチにとって、1995年に英ロンドンで録音し、1998年にドイツ・グラモフォンから発売された『
ショパン: 4つのスケルツォ』以来、21年ぶりのニュー・アルバム。収録曲は、いずれもポゴレリチにとって初録音となる
ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番と
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第22番、第24番です。ラフマニノフはオーストリア・ライディングのフランツ・リスト・コンサートホールで、またベートーヴェンの2曲はドイツのミュンヘン郊外にあるエルマウ城で、それぞれ収録されました。
ポゴレリチはソニー・クラシカルとの新しいレコーディング・プロジェクトについて「ソニー・クラシカルが現在の私の仕事に興味を持ってくださってとても感謝しています。何年も前のことですが、ソニーの創業者、盛田昭夫氏にラフマニノフの自作自演のCDセットをいただきました。当時のソニーのエンジニアが開発した当時最先端のリマスタリング・テクノロジーを使って制作されたものでした。間もなく発売される私のソニー・クラシカルでの最初のアルバムにはラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番が含まれており、この不思議なご縁をとても嬉しく思っています」と語っています。
ソニー・クラシカル社長のボグダン・ロスチッチは、ポゴレリチとの録音契約について「イーヴォ・ポゴレリチがこれまでドイツ・グラモフォンに録音してきたアルバムはレコード界の七不思議の一つといえるほど貴重なものであり、私はそこに新しい録音を加えようと今まで長い間努力していきました。ポゴレリチが長い沈黙を破ってようやく録音スタジオに戻り、私たちソニー・クラシカルが今年後半に彼の新しいアルバムを発売できるなんて、これ以上幸せなことはありません」とコメントしています。
photo by Bernard Martinez
■2019年秋発売予定
イーヴォ・ポゴレリチ
アルバム(タイトル未定)
価格未定
[収録曲 / 曲順未定]
ラフマニノフ: ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.36
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調op.54
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調op.78
[演奏]
イーヴォ・ポゴレリチ(p)