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jealkb VS マキシマム ザ ホルモン! 対バン・ツアー〈異色薔薇ノ歌合戦〉ファイナル!

jealkb   2012/10/31 15:26掲載
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jealkb VS マキシマム ザ ホルモン! 対バン・ツアー〈異色薔薇ノ歌合戦〉ファイナル!
 コラボ・アルバム『V?』を発表、今年初となるワンマン・ライヴ〈御久薔薇ノ湾満〉を11月10日(土)、ZEPP TOKYOにて開催するjealkb。豪華ラインナップを迎えた対バン・ツアー〈異色薔薇ノ歌合戦〉追加公演が、10月29日(月)に名古屋E.L.Lで行なわれました。名古屋場所での相手はマキシマム ザ ホルモン! 興奮のレポートをお届けします!

jealkb 対バンツアー「異色薔薇ノ歌合戦」追加公演
VS マキシマム ザ ホルモン
2012. 10. 29 名古屋E.L.L
〜 オフィシャル・レポート 〜


 〈異色薔薇ノ歌合戦〉と名付け、コンドルズ氣志團OKAMOTO'STOTALFATMUCCTHE冠MERRYらと真正面から闘いを挑み、さらにはガガガSP、Shinnosuke(SOUL'd OUT)、JIN(High speed boys / GReeeeNプロデューサー)、寺岡呼人所ジョージ、前山田健一(ヒャダイン)という豪華アーティストに、“あなたの思うヴィジュアル系とは?”をテーマに曲作りを依頼し、jealkbらしくヴィジュアル系に染め上げた、これまた前代未聞の異種格闘技企画アルバム『V?』を完成させ、とことん異種格闘技にこだわって突き進んで来たjealkb。1年半という準備期間を設け、やっと実現させたこの貴重な経験は、jealkbというバンドを音楽人として確実に成長させたと言えるだろう。そんな〈異色薔薇ノ歌合戦〉が、10月29日に名古屋でファイナルを迎えた。ラストを飾ったのはマキシマム ザ ホルモン。言わずと知れた爆音の王者。泣く子も黙る。日本のロックシーンを引っぱる絶対的存在である。

 18時30分。マキシマム ザ ホルモンが先陣を切った。彼らを渇望するオーディエンスの声が轟音となって会場を揺らした。これまでの〈異色薔薇ノ歌合戦〉には類を見ない、“ならでは”の熱を感じた。ナヲ、上ちゃん、ダイスケはん、マキシマムザ亮君も、対バンとあって、いつも以上のテンションでオーディエンスを煽っていく。そんな4人の姿にオーディエンスは更に大きな歓声を送る。これ以上にない熱気が込み上げた。

 1曲目に届けられたのは「What's up people?!」。容赦なく1曲目から攻めまくる彼らの音は圧巻だ。「名古屋! すごくいいね、今日! 今日は気合い入れて、jealkbのメイクさんに髪を名古屋巻きにしてもらっちゃいましたぁ?!」(ナヲ)と、毛先をお嬢様風にくるんと巻いたナヲは立ち上がりマイクを取り、「Body Feels EXIT」でhaderuを挑発。

 「これこれ、ヤメなさい!」(ダイスケはん)とダイスケはんが止めに入ると、さらに拍車がかかり、名古屋を代表する鳥山 明の『ドラゴンボール』の主題歌であった「ロマンティックあげるよ」をアカペラで届け、腹ぺこ(マキシマム ザ ホルモンのファンの呼び名)たちを巻込み大合唱に。「これこれ、だからヤメなさい! オマエたちも歌うな! まだマキシマム ザ ホルモンの曲、1曲しかやってないのに、なんで人の曲2曲も歌ってんだよっ!」(ダイスケはん)と、ダイスケはんとナヲのキレのあるやりとりに会場は爆笑の渦に。腹ぺこたちはもちろん、彼らは早くもジュアラー(jealkbのファンの呼び名)たちの懐にすっぽりと入り込み、ライヴを盛り上げた。「3度の飯より?」のかけ声に、「飯が好き!」と応える全オーディエンス。場内はすっかりマキシマム ザ ホルモンに制覇された。マキシマム ザ ホルモン。さすがである。

 大きく振りかぶり、パワフルなドラムを届けるナヲと、ダイスケはんを頂点に、上ちゃんとマキシマムザ亮君が等間隔で美しい三角形を描きながら、膝まで上体を折り、パワフルなヘドバンを見せる。ドラムとフロントとのフォーメーションは絶妙のステージングだ。地を這うような上ちゃんのベースがリードし、マキシマムザ亮君がヘヴィで妖しげなギター・リフを絡め、ダイスケはんがマイクを合掌で挟み呪文のようなメロを唱える「maximum the hormone」では、モッシュが起こる客席にダイスケはんがダイヴ。“彼らの辞書に容赦という言葉はない。まさに。全身全霊という言葉はこの人たちのためにある”と、確信した熱いステージを見せてくれた。そしてラストはナヲが、お馴染みの必ず恋が実るという“恋のおまじない”を伝授し、最高にキャッチーで最高にロックな「恋のメガラバ」へと繋ぎ、jealkbへとバトンを渡したのだった。

 後半戦。徹底的に挑発されまくったjealkbの登場だ。フロアの前列は、腹ぺこたちからジュアラーに譲られ、ヴィジュアル系というジャンルには普段縁のない腹ぺこたちはフロアの後ろへと下がった。さぁ。jealkb。耳が肥えまくっている腹ぺこたちを満足させ、拳を上げさせることが出来るのか!? ここは1年かけて異種格闘技を貫き通し、闘い続けてきた成果を見せるとき。いや。ファイナルであるこの日にこそ、全てを出し切らねば嘘になる。そんな意気込みを感じた1曲目「AGAINST」。いつも以上の爆音に駆り立てられるジュアラーたち。しかし。やはり、爆音慣れしている腹ぺこたちの耳には、穏やかな風が吹いた程度だったのだろう。このとき、びくともしない腹ぺこたちの拳を上げさせたいというメンバー5人の燃えたぎる闘志を見た。

 マキシマム ザ ホルモンとの闘いを意識して組んだとみられる、激しい曲がチョイスされたセットリストは、いつも以上に硬派な彼らを見せてくれたのである。「どうも。jealkbです! ジュアラーのみんなもホモラーのみんなも一緒に盛り上がって下さいね!」(haderu)そんなhaderuのMCで、ホモラーと命名されてしまった腹ぺこたち。初めて見るjealkbの音に興味を示し、ちらほらと拳を上げるホモラー(正しくは腹ぺこ)たちもいたが、まだまだ距離は縮まりそうにはない。と、ここで。彼らはなんと、この日のために用意してきたという“新曲”を届けたのだ。流れはじめたのは、間違いなくマキシマム ザ ホルモン「恋のメガラバ」だ。少々ヨレぎみのedieeのギターはご愛嬌。もちろん。この瞬間まで自分たちの曲をカヴァすることなど知らされていなかったマキシマム ザ ホルモンの面子も2階の客席で大はしゃぎ!

jealkb

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 「どうです? こんなに音の薄っぺらい「恋のメガラバ」聴いたことないでしょ!」(haderu)というhaderuの問いかけに、すっかり心を開いてくれた様子の腹ぺこたち。そこへ。jealkbは、さらなる攻撃に出たのである。メンバー全員が楽器を置いてダンスをするというエンタテインメントな「傷心マキアート」を届けたのだ。完璧に拒絶反応が出るか、グッと距離が縮まるかはかけである。ペンライトで埋め尽くされたフロアは、数分前まで轟音とメロイックサインに制覇されていたフロアと同じ空間とは思えない変わり用である。実に。ここまでの異種格闘技はお目にかかったことはない。

 その結果、完全に面食らった腹ぺこたちの心は完全に解かれた。「ヴィジュアル系バンドをはじめて8年。最初はどうせふざけてやっているのだろうという目で見られてました。でも、認められたくて、一生懸命頑張ってきて、だんだん認めてくれる仲間も出来ました。途中、メンバー2人の脱退もあり、もう辞めようかと思ったけど、今、こうして、マキシマム ザ ホルモンと一緒にライヴが出来ていることを嬉しく思います!」(haderu)そんなhaderuの真摯な想いは、ジュアラーにはもちろん、腹ぺこたちにもまっすぐに届いていたようだった。それを証拠に、ジュアラーが“jealkb”コールをしてアンコールを求める中、「shell」のサビの歌詞でもある“学校行け! 行け! 行け!”というフレーズで、アンコールを求める腹ぺこたちの声がフロアに響いていたのである。アンコールでダイスケはんとナヲをステージに呼び込み、ラストに「shell」を届け、〈異色薔薇ノ歌合戦〉は幕を閉じた。

 この日は、10月10日にリリースされたコラボレーション・アルバム『V?』から「サロメ」(Shinnosuke / SOUL'd OUT提供曲)が初披露されるなど、異種格闘技戦を締めくくるに最高の夜となった。(Text By 武市尚子、Photo By 夏目圭一郎)
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