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ジャン・ロンドー、クレメンティらの教則本的な作品を収める新作を発表

ジャン・ロンドー   2023/01/17掲載(Last Update:23/01/19 18:12)
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ジャン・ロンドー、クレメンティらの教則本的な作品を収める新作を発表
 クラヴサン奏者のジャン・ロンドー(Jean Rondeau)が新作アルバム『Gradus ad Parnassum / パルナッソス山への階梯』を3月3日(金)に発表します。クレメンティパレストリーナフックスベートーヴェンモーツァルトらによる教則本的な作品を収録。2021年10月8日から12日までにスイス ラ・ショー・ド・フォンのサル・ド・ムジークで録音されました。

 アルバムのタイトルになっている「Gradus ad Parnassum」とは、パルナッソス山への階梯という意味のラテン語。「階梯」はここでは「段階」を意味します。パルナッソス山は芸術や学問の聖地とされることから、「Gradus ad Parnassum」というタイトルは芸術の教則本などによく用いられてきました。古典派以前にはそうした作品集はありませんでしたが、イタリアの作曲家ムツィオ・クレメンティは100曲からなる高度なレベルのピアノ演習のコレクション『パルナッソス山への階梯』を作曲しています。

 ロンドーが新作で弾いているのは、そのクレメンティの『パルナッソス山への階梯』からの2曲を含む全14曲です。それ以前の教則本的な作品から、パレストリーナ、フックス、ベートーヴェン……と曲が進み、8曲目にクレメンティの練習曲集を皮肉ったドビュッシーによる「『子供の領分』より グラドゥス・アド・パルナッスム博士」を配置。その後ベートーヴェン、フックスらの曲があり、パレストリーナでアルバムを終えるシンメトリーに近い構成をしています。

 ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤CDのみ、日本語解説書・帯付き。また、ロンドーはこのアルバム収録曲を披露する来日公演を10月に予定しています。

ワーナーミュージック・ジャパン
wmg.jp/jeanrondeau/discography/27257
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