ジェフ・ミルズ(Jeff Mills)が、ドラムマシーン“Roland TR-909”一台でテクノ・ミュージックを奏でる様子や、本人の発言を交えつつ(日本語字幕付き)音楽制作の過程を追った映像、“Roland TR-909”を操るジェフとドラマーのセッションなど、音楽へのさまざまな取り組みを収録したDVD + CD作品
『Exihibitionist 2』(UMA-1063〜5 3,700円 + 税)が発売されました。
この作品の発売にあわせ、
石野卓球、
ケン・イシイ、
Seiho、
SEKITOVA、
HyperJuice、
DJ WILDPARTYといった幅広い世代のアーティストから寄せられたコメントがU/M/A/Aのウェブサイト(
www.umaa.net/news/exihibitionist2comment.html)にて公開中です。
さらに、Gerald Mitchell(key)、
日野賢二(b)、
Buffalo Daughterの
大野由美子(mini Moog)を迎えて行われるセッション・ライヴ〈Jeff Mills EXHIBITIONIST 2 Session featuring Yumiko Ohno, Kenji Hino and Gerald Mitchell〉が、9月18日(金)は東京・天王洲アイル寺田倉庫G1の5階特設会場、9月19日(土)は兵庫・神戸アートビレッジセンターにて開催されることも決定しています。
一言、スゴい作品だと思う。全編舐めるように見入ってしまった。
これまでジェフ先輩とは各地で幾度となく共演させていただいていて、常に彼の立ち振る舞いや手さばきは至近距離で見ていたつもりだったが、こうして明るいスタジオでのプレイを見てみると、改めてそのすべてがワン&オンリーというか他のアーティストやDJがマネできない域に達していることが分かる。
CDJ3台にTR-909、そしてVESTAXのアナログDJミキサー。エフェクターや他のインサートは一切使わない。使うのは数あるフェーダーとノブだけ。ただそのコントロールが超人的。人間の技の凄みが伝わって来る。しかもこの作品ではすべてがノーカットで撮られており、彼は何も隠さず手の内をすべて明かしている。
DJカルチャーが世界的に市民権を得、そのパーティー的な側面ばかりが注目される中、このような真のパイオニアがアーティスティックな活動と本物のテクニックを見せ続けてくれることに感謝したい。――KEN ISHII永遠につづく様なグルーヴで「どこまで連れてくのー!」と彼のDJを聴きながら幾度もそう思ったことがあります。
この映像作品は「こうやって連れテクノー!」とミルズ先生が(しゃがんで)教えてくれました。リスペクト!――石野卓球Jeff Millsのプレイをこの距離、このアングルで見られるなんて…。
特に「TR-909」1台でのライブは圧巻の一言。
テクノとは名ばかりで、本当は無機質ではなく物凄く人間味のある音楽だと気付かされる映像作品でした。
ギターやマイクを持たず、つまみやボタンで演奏するクラブミュージシャンにとってこの1枚は宝です――HyperJuice