ジム・ホールを縁に知り合った、
ネルス・クラインと
ジュリアン・レイジが世代やジャンルを超えてデュオ・アルバム『Room』(MAC-1091 / 輸入盤)を発表。2人が敬愛してやまないジム・ホールに捧げられたアルバムです。
1956年生まれのネルス・クラインは78年にレコーディング・デビュー、ネルス・クライン・シンガーズを中心にボーダレスなギター表現が話題で、いまや
ウィルコのメンバーとしても広く知られるところでしょう。一方、ジュリアン・レイジは、88年生まれ。12歳
でゲイリー・バートンに認められて以来ジャズ街道中心に歩いてきたギタリスト。そんな彼らの出会いは、双方がリスペクトしてやまないジム・ホールを囲む昼食会。2人はすぐさま意気投合。その尊敬の念とシンパシーがここに結実しました。
左チャンネルがジュリアン・レイジ、右チャンネルがネルス・クライン。お互い2本ずつのギターをもっての演奏は、アルペジオと即興、またユニゾンのラインと息もぴったりでまるで会話をしているかのよう。オーバー・ダブは一切なしのライブ録音で、即興ならではの瞬間的な演奏の面白さはもちろんのこと、どんな場面もイマジネーション豊かな物語を描きあげています。
ジム・ホールの遺伝子を引き継ぐギタリスト2人のジャズ・ギターの歴史に連なる一作です。
■ネルス・クラインとジュリアン・レイジ
『Room』
MAC-1091 / 輸入盤
[収録曲]
01. Abstract 12
02. Racy
03. The Scent Of Light
04. Whispers From Eve
05. Blues, Too
06. Odd End
07. Amenette
08. Freesia/The Bond
09. Waxman
10. Calder