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ジョー・アーモン・ジョーンズ、2部構成の大作アルバム『All The Quiet』をリリース

ジョー・アーモン・ジョーンズ   2025/02/06 16:24掲載
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ジョー・アーモン・ジョーンズ、2部構成の大作アルバム『All The Quiet』をリリース
 昨年11月に行なわれた来日公演も盛況だった、エズラ・コレクティヴのメンバーでありロンドンを拠点に活動するキーボードプレイヤー / 作曲家 / バンドリーダー / プロデューサーのジョー・アーモン・ジョーンズ(Joe Armon-Jones)が、2部構成の大作『All The Quiet』を自身のレーベル「Aquarii」からリリースすることを発表。1枚目の『All The Quiet (Part I)』は3月28日(金)、2枚目の『All The Quiet (Part II)』は6月13日(金)にリリースされます。あわせて、リード・シングル「Kingfisher」がミュージック・ビデオとともに公開されています。

 『All The Quiet』は、ジャズや音響の本質を理解し、センスあふれるピアノ演奏で多くを魅了するジョー・アーモン・ジョーンズの新たな芸術的到達点を示すもの。アシェバー、グリーンティー・ペン、ウー・ルーヤスミン・レイシーといったアーティストも参加していながら、ジョーがすべての作曲、プロデュース、ミックスを手がけ、ピアニスト、ソングライターとしての本領を発揮した作品です。

 作品の発端は、ロックダウンの時期。創造的な刺激を求めていたジョー・アーモン・ジョーンズは、キング・タビーの革新的なプロダクションや、生のダブ・サウンドシステムを直接体感したときの感覚にインスパイアされ、ミキシングデスクの使い方を独学で習得。やがて自宅にリール・トゥ・リールのテープマシンやスプリングリバーブを備えたスタジオを構築し、自身のソロやアンサンブルの録音を使ってミキシングを実験し、その成果を友人たちのサウス・ロンドンにあるサウンドシステムUnit 137で試聴するようになりました。この手法はジャズの即興演奏と大して違わないと彼は語り、「ダブのサウンド世界を探求することに夢中になったんだ。そのプロセスをジャズやファンク、そして自分が愛するあらゆる音楽に応用していった」とコメントしています。

 レコーディングは、Livingstone StudiosとPress Playで4日間集中的に行なわれ、ドラマーのナシェット・ワキリ、ベーシストのムタレ・チャシ、パーカッショニストのクウェイク・バス、そしてホーンセクションとしてヌバイア・ガルシア、エズラ・コレクティヴの盟友、ジェームス・ モリソンとイフェ・オグンジョビといった精鋭たちと共に演奏を重ねました。それらのセッションをテープに収めた後、彼は徹底した編集とプロダクションの工程に入り、自身のヴォーカルやシンセを加え、ベースやドラムにはダブ・ディレイやエコーのニュアンスを織り交ぜることによって、緻密な音のテクスチャーを作り上げながら、即興の自由さを内包したサウンドを生み出しています。

 アルバムの形が見えてくると、ジョー・アーモン・ジョーンズは次第にアルバムのテーマを意識するように。辿り着いたのは“創造の精神に対する無関心と敵意がはびこる時代の中で、音楽の魂を守る音の騎士が戦うという幻想的な物語”。ここには音楽が商品化され、価値を失いつつある現状への深刻な問題意識が込められています。ジョー・アーモン・ジョーンズは「今、僕たちが目の当たりにしている状況の究極の終着点のようなものだ」とコメント。この物語を表現するため、彼の長年のヴィジュアル・コラボレーターであるディヴィヤ・シャーローとラルフ・ベリーマンが『All The Quiet』のデラックスLPに付属するアートワークとコミックブックを手がけています。

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Joe Armon-Jones press shot by Marco Grey

ジョー・アーモン・ジョーンズ「Kingfisher (feat. Asheber)」
aquarii.ffm.to/allthequiet

■2025年3月28日(金)リリース
ジョー・アーモン・ジョーンズ
『All The Quiet (Part I)』

beatink.com/products/detail.php?product_id=14689

■2025年6月13日(金)リリース
ジョー・アーモン・ジョーンズ
『All The Quiet (Part II)』
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