ジョー・ファンズワース 2003/08/22掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ニューヨークの凄腕白人ドラマーと言えば、
スティーブ・ガッドですが、ジャズだけに限定すれば、
ジョー・ファンズワースの人気もガッドに迫る勢いがありますね。盟友
エリック・アレキサンダーと共にハロルド・メイバーン・ファミリーの一員としての大活躍や、
ジョー・ファンズワースが発起人となって若手同士で結成した
“ワン・フォー・オール”(ラグビーじゃないよ!)などなど、ヴィーナス・レーベルのアートワークによる人気も手伝って、日本での人気は鰻昇りのジョー・ファンズワース。ヨーロッパでは彼名義の作品も出てはいますが、9月18日に、いよいよ本邦初リーダー作
『It’s Prime Time(仮)』(VRCL-18813 \2,835(税込))で堂々とソロデビューとなります!! むしろ未だ出てなかったのが不思議なくらいですが、待ったかいのある充実のアルバムに仕上がっています。
ジョー・ファンズワース(ds)
エリック・アレキサンダー(ts)
ロン・カーター(b)
ジョン・ファンズワース(ts)
カーティス・フラー(tb)
ベニー・ゴルソン(ts)
デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)
ハロルド・メイバーン(p)
ジム・ロトンディ(tp)
参加メンバーをご覧になればおわかりのように、フロントが色々と替わる豪華な布陣。ワン・フォー・オール(写真は
『情事の終わり』)の同僚、ジム・ロトンディやエリック・アレキサンダーと、恩師メイバーンや大先輩のカーティス・フラー、ファンズワースが認められるきっかけを作った御大ベニー・ゴルソンなど若手と巨人が入り混じったメンバー構成ですが、曲によって的確に使い分けていて実に効果的。この素晴らしい二世代共演の実現は、ドラマーのソロアルバムならではでしょう。
間違い無く今年を代表する名盤になる事を予感してか、同時発売でアナログ盤(VRJL-7013)も出ます! アナログ2トラックのハーフインチ・マスターからのカッティングで音の良さも抜群。ちなみにCDはSACDハイブリット仕様ですので、どっちを買うか迷ってしまいますね!?
そして10月下旬にはエリック・アレキサンダー・グループの一員として来日ツアーも予定されていますので、そちらもお楽しみに!