日本のロック・スピリットをいち早く世界に知らしめた男、
ジョー山中(本名: 山中 明)が8月7日、肺癌のため神奈川・横須賀市内の病院にて家族に看取られ死去。享年64。
BLUES CREATIONと共にワールド・クラスのロックを築き上げた伝説的存在、
FLOWER TRAVELLIN' BAND。日本独自のテイストも盛り込んだ楽曲群は“ジャパニーズ・ロック”を世界に轟かせ、尊敬の念を集めました。誰もが知る“ジャパニーズ・ロック”の代名詞が放つ妖艶かつ力強い魅力を際立たせていたのが、独特のハイトーン・ヴォイスとカリスマ性を備えたシンガー・ジョー山中の存在でした。その圧倒的な歌唱力とスピリットはソロ活動でも遺憾なく発揮されています。
1973年に解散したFLOWER TRAVELLIN' BANDは2007年に再始動。国内はもとより北米でのツアーも成功させ、ファンを大いに沸かせました。しかし昨年3月、山中が肺癌の告知を受けたことを公表、闘病のためバンド活動を休止することに。
自身の“歌”を守るため手術を拒み投薬や放射線での治療を続け、FLOWER TRAVELLIN' BAND休止後も東日本大震災を受けたチャリティ・ライヴなどで持ち前の歌唱を披露。最後までファンをロックし続けたジョー山中。日本を代表する偉大なるシンガーの早過ぎる訃報、残念でなりません。謹んでご冥福をお祈り致します。