ブルーノート・レコードが近年取り組んでいるリイシュー・シリーズ「トーン・ポエット」から、
ジョン・コルトレーン(John Coltrane)がブルーノートに残した唯一のリーダー作『ブルー・トレイン』が9月16日(金)に発売されます。ステレオ盤とモノラル盤の2種があり、ステレオ盤は完全未発表の4曲を含む別テイク7曲を収録したCD2枚組の完全盤『ブルー・トレイン:コンプリート・マスターズ』、モノラル盤はオリジナル・アルバムの音源5曲を収録する『ブルー・トレイン(MONO)』。
どちらの音源もプロデューサー、ジョン・ハーレイ監修のもと、名手ケヴィン・グレイがオリジナルのアナログ・マスターからリマスタリング。日本盤のみUHQCD仕様で、SHM仕様のシングル・レイヤーSACDも同時発売されます。
今回のリリースについて、ジョン・ハーレイは「『ブルー・トレイン』のオリジナル・マスター(モノラル、ステレオ、別テイク)を聴くことのスリルに匹敵するスタジオ体験はありません。私はこの2つの新バージョンを、ジョン・コルトレーンのこの名演の決定的なエディションと考えています」とコメント。新たにライナーノーツを執筆したアシュリー・カーンは、その中で「『ブルー・トレイン』は、つねに自己批判的で控えめなコルトレーンが高く評価する録音だった。1960年、マイルス・デイヴィスとの最後のツアー中、スウェーデンのDJがコルトレーンに彼のカタログの中で何が好きかと尋ねると、彼は即座にこう答えた。“ああ、自分はブルー・トレインが好きだよ。いいバンドが入ってるんだもの。いい録音だったんだ”とね」と記しています。
『ブルー・トレイン:コンプリート・マスターズ』に収録される別テイクは、完全未発表だった「ブルー・トレイン(フォルス・スタート)」「ブルー・トレイン(オルタネイト・テイク7)」「モーメンツ・ノーティス(オルタネイト・テイク4)」「モーメンツ・ノーティス(オルタネイト・テイク5A、インコンプリート)」の4曲と「レイジー・バード(オルタネイト・テイク1)」「ブルー・トレイン(オルタネイト・テイク8)」「レイジー・バード(オルタネイト・テイク2)」です。