ジョン・トロペイ 2004/12/08掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
「生涯に一度でいいからスタンダード・アルバムを作ってみたい!」と語り、2003年にジャズ・スタンダードによるアルバム
『スタンダード・インフルエンス』(写真)を出した、東海岸の激渋セッション・ギタリスト、
ジョン・トロペイ。2003年には盟友、
スティーヴ・ガッド(ds)と
アンソニー・ジャクソン(b)というスター・プレイヤーを従え、来日公演まで行なってくれたので、ジャズ・ファンの間ではかなりの話題を集めた作品でしたが、来年の1月26日、その続編と呼べそうな最新作
『スタンダード・インフルエンスII〜ロック・キャンディ(仮)』(VAGM-1007 \3,000(税抜))が発売されます!!
続編と言うからには、またジャズ・スタンダードなのかと思いきや、どっこい今回は仮に付けられたタイトルが示す通り、R&B系のファンク・ナンバーも多く収録されています。
(収録予定曲)
01.ロック・キャンディ
02.セント・トーマス
03.ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド
04.キャラヴァン
05.ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
06.ワン・ノート・ファンク
07.アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン
08.ソング・フォー・マイ・ファーザー
09.ワンス・アイ・ラヴド
10.エイント・ノー・ウーマン
11.ラウンド・ミッドナイト
12.フリーダム・ジャズ・ダンス
(録音:2004年9月22日〜25日/NY,クリントン・スタジオ)
御覧の通り、ジャズの定番曲はもちろん、
フォートップスや
ブラザー・ジャック・マクダフなどのR&Bファンク・チューンが! 今でこそジャズ・ギタリストのトロペイですが、たとえば
ローラ・ニーロの名盤
『エンジェル・イン・ザ・ダーク』で、やたらとタイトでファンキーなカッティングを披露するなど、以前からブラック・フィーリングに溢れている人ですので、むしろ今作の方がより彼らしい演奏が期待できそうです。
バックは前作に引き続きスティーヴ・ガッドとアンソニー・ジャクソン。この2人もレア・グルーヴ的な側面で愛され続けてる人達ですよね!! さらにトリオ中心だった前作に対して、今回はクリス・パルメーロ(org,key)、
ルー・マリーニ(ss,as,ts)などなど芸達者なプレイヤーが多数参加しています。なかでもコワモテで有名な“ソウル・サヴァイヴァーズ”の一員として来日した事も記憶に新しい、ガッチガチのリアル・ファンキー・サックス奏者、
ロニー・キューバ(bs)が参加してる事も大注目です!
昔のソウル・ジャズ風に3管編成で演奏している曲もありますので、前作をスルーしてしまったトロペイ・ファンの方、ジャズ・ファンク好きの方、今度は聴き逃しちゃ駄目ですからね!!