ジョン・ゾーン(John Zorn)の生誕70周年を記念して、
巻上公一(
ヒカシュー)が主催するイベント〈JOHN ZORN’S DOCUMENTARY & COBRA〉が11月26日(日)に東京・池袋 新文芸坐で開催されます。イベントでは、仏俳優・監督の
マチュー・アマルリックが12年にわたってゾーンに密着撮影したドキュメンタリー映画『Zorn』3部作を日本初上映。巻上をはじめ、
大友良英、
ジム・オルークらが出演し、
オノセイゲンが音響を担当する一夜かぎりの即興ライヴがあわせて開催されます。
アマルリックはゾーンに深く信頼された数少ない映画監督として、2010年から12年にわたり音楽制作の現場に密着し、知られざる彼の生の姿を貴重な映像に捉えてきました。サックス奏者、作曲家、集団即興演奏のプロンプター、NYのライヴハウスの芸術監督。多面的に活躍するゾーンが、
ジョン・メデスキや
マイク・パットン、
ネイト・スミス、
マーク・リーボウ、巻上公一など、各国の名だたるアーティストと交流する姿も映されています。
3部作からなるドキュメンタリー映画は、2022年にアマルリックが来日した際、『Zorn III(2018-2022)』が東京と京都にて一度ずつ上映され絶賛されたものの、『Zorn(2010-2016)』と『Zorn II(2016-2018)』は今回が日本での初上映となります。
ユニークなことに、本作の上映はジョン・ゾーンによるライヴと共に開催されることが条件となっており、今回の日本上映に際しては、特別にゾーンの許可を得て、巻上率いる「John Zorn's Cobra東京作戦アニバーサリー部隊」の演奏が企画されました。複数のミュージシャンのためのゲーム理論を応用したジョン・ゾーンの代表作「COBRA」を披露するこのライヴに参加するのは、大友良英(g)、
神田佳子(perc)、
北陽一郎(tp)、
後藤篤(tb)、
坂口光央(key)、ジム・オルーク(syn)、
竹澤悦子(三味線)、
直江実樹(ラジオ)、
ナスノミツル(b)、
松村拓海(fl)、
山本達久(ds)、
吉田野乃子(sax)、
吉田隆一(バリトンサックス)、巻上公一(プロンプター)。また、オノセイゲンが音響を担当します。