ジャズとクラブをつなぐ新世代のヴォーカリスト、
ホセ・ジェイムズ(Jose James)が、今年生誕100周年を迎える伝説的ジャズ・シンガーの
ビリー・ホリデイに捧げるアルバム
『イエスタデイ・アイ・ハド・ザ・ブルース』(UCCQ-1025 2,600円 + 税)を発表しました。
ビリー・ホリデイは“レディ・デイ”のニックネームで知られる史上最高のシンガー。
エラ・フィッツジェラルド、
サラ・ヴォーンと並んで、女性ジャズ・ヴォーカリスト三大女王の1人に挙げられる存在です。人種差別や、麻薬、アルコール依存症との闘いなど壮絶な人生を送ったため、晩年には声が枯れ音域も極端に狭くなりましたが、情感豊かなで魂のこもった歌声は高い評価を得、
ジャニス・ジョプリンをはじめとする多くのミュージシャンに影響を与えました。
今回のアルバムに収録された楽曲はいずれもビリーの愛唱歌として知られるジャズ・スタンダード。ビリーの音楽と出会ってジャズ・シンガーを志すようになったホセにとって、いずれも重要なレパートリーです。
今回ホセをサポートするメンバーは、
ロバート・グラスパーと並ぶ現ブルーノートを代表するピアニスト、
ジェイソン・モラン、
ウェイン・ショーター・カルテットのベーシストの
ジョン・パティトゥッチ、そして現代ジャズの超人気ドラマーの
エリック・ハーランドという、ニューヨーク・ジャズシーン・トップクラスの豪華トリオ。さらにブルーノートの社長でもあるトップ・プロデューサーのドン・ウォズが初めてホセのプロデュースを手がけました。
なお、ホセが選曲したビリー・ホリデイの最新ベスト・アルバム
『ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド〜ベスト・オブ・ビリー・ホリデイ』も同時発売。さらにホセの来日公演も決定、2月12日(木)大阪・梅田 BillBoard Live OSAKA、2月13日(金)〜15日(日)東京・赤坂 Billboard Live TOKYOでのライヴを予定しています。
「僕にとって最初の明確な音楽の記憶は、ビリー・ホリデイだ。たぶん4歳の頃だったと思う。そして僕は、十代の難しい時期にビリーを再発見した。ニルヴァーナ、デ・ラ・ソウル、そしてア・トライブ・コールド・クエストが大好きだったのと同じくらい、彼女の音楽は僕に、より深いところで語りかけてくるものだった。彼女の作品は、苦しみ、トラウマ、音楽と変化の力を信じる匠の技だった。僕は師匠を見出したのだった。ビリー・ホリデイが僕をジャズ・シンガーになりたいと思わせ、今歩んでいる道のりを歩ませてくれた」――ホセ・ジェイムズ