ニュース

東京二期会、準・メルクルを指揮に迎えリヒャルト・シュトラウスのオペラ『平和の日』を上演

準メルクル   2022/12/19 12:55掲載
はてなブックマークに追加
東京二期会、準・メルクルを指揮に迎えリヒャルト・シュトラウスのオペラ『平和の日』を上演
 東京二期会が、創立70周年記念公演として、Bunkamuraとの共同主催により映像と照明を駆使したセミ・ステージ形式の「東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ」の第5作にあたるリヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ『平和の日』を、2023年4月8日(土)と4月9日(日)の2日間、東京・渋谷 Bunkamuraオーチャードホールにて上演します。このオペラが日本で上演されるのは今回が初めてです。

 世界的にみても上演されることがめずらしい『平和の日』は、全1幕。上演時間約75分でありながら、豪華なオーケストレーションで、シュトラウス後期の豊饒な音楽が凝縮された作品です。指揮は、これまでもたびたび東京二期会の公演に出演してきた、ドイツオペラのスペシャリストとして世界的な賞賛を受ける準・メルクルが務めます。

 『平和の日』は、17世紀の欧州で起こったドイツ三十年戦争終結のまさにその日を舞台にした物語です。1936年に作曲され、第二次世界大戦が始まる直前の38年にミュンヘンで世界初演されました。平和への祈りと希望が込められた本作品のフィナーレでは、長い戦争が終わり、平和が訪れた日の民衆の喜びが力強く表現されます。

 メルクルは、この作品の上演に向けて公開されたビデオのなかで、「戦争が勃発し、緊張が高まる今、『平和の日』はとても興味深い作品です。(この作品の最後では)包囲攻撃が解かれ、敵軍や生き残った市民たちが、敵も味方もなく、未来への平和にむけて歩み寄るのです。彼らは言います。平和を築くことは、政府よりも、軍隊よりも、皇帝の命令よりも大切なものだと。それは、この社会のなかで共存して生きる私たち、そしてヒューマニティにとって重要なものです。シュトラウスの音楽には、いつもすばらしい管弦楽法と美しい色彩があります」と語っています。


©Jean-Baptiste Millot

東京二期会 オペラ『平和の日』
nikikai.net/lineup/friedenstag2023/index.html
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015