2013年から『月刊プリンセス』(秋田書店)にて連載され、2022年1月に堂々の本編完結を迎えた
菅野文によるダーク・ファンタジー『薔薇王の葬列』。2022年1月からは連続2クールで
TVアニメが放送され、ますます話題沸騰の中、この度舞台化が決定しました。
シェイクスピアの史劇で描かれた、狡猾で残忍な稀代のピカレスクというイメージで知られるリチャード三世を、男女2つの性を持って生まれたことを秘密裏に抱える存在として翻案。15世紀のイングランド、ヨーク家とランカスター家が王位継承を巡って争いを繰り返した薔薇戦争を背景に、大胆かつ深奥な解釈とアレンジによって見事な換骨奪胎をほどこし、まったく新しいリチャード三世の物語を生み出しました。リチャードがたどる数奇で残酷な運命を、壮麗で美しくドラマティックな世界観で描き上げ人気を博しています。
主人公・リチャードを演じるのは、女優・モデルとして躍進する
若月佑美と、韓国で磨き上げたパフォーマンス力で注目を集める新星・有馬爽人。相反する2つを1つの身体の内に宿すリチャードをステージ上に表現する、この上ないダブルキャストが揃いました。リチャードとは羊飼いの青年として出会うも、その正体は宿敵ランカスター家の王であるヘンリー役には
和田琢磨。リチャードの兄弟、ヨーク家の長男・エドワード役に
君沢ユウキ、次男・ジョージ役に
高本学、リチャードが生まれた頃から仕える世話係のケイツビー役に
加藤将、ヨーク公爵リチャードの参謀的存在・ウォリック伯爵役に
瀬戸祐介、ヘンリーの息子でリチャードに心惹かれるエドワード王太子役に
廣野凌大、ウォリック伯爵の長女・アン役に
星波、3兄弟の母でリチャードを“悪魔の子”と忌み嫌うセシリー役に
藤岡沙也香。さらに、ヘンリーの妻でヨーク家との戦いの指揮を執るマーガレット役に
田中良子、そして、3兄弟の父であり、リチャードにとっては“闇を照らす光”であるヨーク公爵リチャード役を
谷口賢志が演じます。
脚本を手がけるのは、放送中のTVアニメでもシリーズ構成・脚本を担う内田裕基。演出は、MANKAI STAGE『A3!』や舞台『機動戦士ガンダム00』など、原作の魅力を存分に引きだす演出とステージングに定評のある
松崎史也が手がけます。
[コメント]久しぶりの舞台作品への出演と、更にはリチャード役ということで正直とても緊張しておりますが原作の素晴らしさを大切に、しっかりと愛を持って演じられたらと思っています。非常に難しい役所ではありますが悩み葛藤しリチャードと共に頑張ります。また今回は男女のダブルキャストということで、私は初めての経験で新しい挑戦ですし全く違った面白さが味わえると思いますので、是非、劇場に足を運んで頂けたら幸いです。――若月佑美今回出演が決まった時は驚きが隠せず、また舞台に立てるんだと思うと、すごく嬉しかったです。この作品は何回も見返してしまうようなとても繊細なストーリーで、演じるリチャードは自分ととても似ている所が多く、演じるのがとても楽しみです!皆さんが舞台上の僕たちと同じ場所で生きているような、そんな世界をお届けできる日を心より楽しみにしております。少しでも皆さんの心の支えになれたら嬉しいです。――有馬爽人今回舞台『薔薇王の葬列』でヘンリーを演じます和田琢磨です。お話を頂いてからこの漫画を読みはじめましたが、シェイクスピアの作品が原案であり主人公リチャードが男女両方の性を持つという設定に初めは驚きましたが、読み進めていくにつれ登場人物達の葛藤や苦悩が深く且つ妖艶に描かれており読む手が止まらなくなりました。原作が持つ世界観をどんどん引き出してお客様に喜んでいただける作品つくりをしたいと思います。ぜひ劇場へお越しください!――和田琢磨個人的にもとても好きな時代のお話を、ドラマティックに、かつ人間の美しさ、醜さ、強さ、弱さ、あらゆる輝きを見せて下さる作品に参加させて頂き、大変光栄に思っています。愛せる所、ダメな所満載なお兄ちゃんですが、ある意味誰よりも人間っぽいのかなとも思います。金髪ロン毛をなびかせて、彼なりの人生を懸命に美しく生かせてもらえたらと思います。カンパニー全員で作り上げる世界を、どうぞお楽しみに。――君沢ユウキ沢山の方々に愛されている『薔薇王の葬列』に出演させていただき光栄に思います。今からこの作品の美しい世界観を表現することが楽しみです。ジョージの真っ直ぐな性格と向き合いながら、舞台で役者が表現する事で生まれるエネルギーを大切に作品作りをしていきたいと思っております。是非、劇場に足を運んでください!――高本学初めにキャラのビジュアルを見た瞬間に「従者キャラかな!?」と思い、アニメを見た時に「お!」となりました。僕は、なぜか人を守る役にはご縁があり、また違うキャラクターでの従者ポジションはかなり嬉しいです!ビジュアル撮影時に初めてケイツビーになったのですが、メイクの色の黒さが過去に演じた従者キャラの色と同じでメイクさんも同じだった事は内緒にしておいた方が良いでしょう(笑)。今回、加藤将がどんな従者になるのか?果たしてリチャード様を守る事ができるのだろうか?乞うご期待!!!と、いいつつ…何がなんでもリチャード様を守り抜きます!――加藤将アニメの放送も始まり、とても勢いのある作品なので、今回の舞台化に際しウォリック伯爵を演じることができるというのは率直に嬉しいです。この美しくも儚い物語を史也さんがどう演出なさるのか、共演者の方々とどう世界観を表現出来るのか、キングメイカーとして最高の舞台もメイクしていく所存です。――瀬戸祐介今回エドワード王太子役を演じさせていただきます。廣野凌大です。エドワードを演じるにあたって、普段の自分を全て忘れて演じることができるように、美しき薔薇王の葬列の世界に没入し、尽力しますので、ぜひよろしくお願いします。――廣野凌大コミックスは以前読んだ事があったので出演が決まってとても嬉しかったです。リチャードが男女のWキャストという事にとても驚きましたし、アンは沢山関わると思うのでどんな風になるか今から楽しみです!――星波漫画、アニメ、そして舞台化となる今作に出演できる事。とても嬉しく思います。そして今回。私自身、母親役を舞台で演じるのは初めてなので、今から緊張しています。セシリーとしての信念を貫き通し、演じる事ができるといいなと思っております。キャストのみなさんと素敵な舞台を作れるよう頑張りますので、宜しくお願い致します。――藤岡沙也香作品に触れた時、深くて暗い水の中に沈み込んでいくような感覚になりました。この時代を生き抜くために、ひたすら強く厳しく立ち続けるマーガレットという女性を演じる事。とても嬉しく、光栄に思います。彼女と一緒に、作品の奥の奥へ沈み込んでいきたいです。――田中良子今年の正月、久々に実家に帰りました。談笑し、猫と触れ合い、何気なく母親の本棚を覗くと、そこに『薔薇王の葬列』の単行本がありました。強く運命を感じました。なぜあるのか尋ねると、「それあんたのでしょ?1.3.6巻しかないから全然話わかんないのよ」と。……自分の人間性を疑いました。ヨーク公爵リチャードを演じさせていただきます谷口賢志です。王として光を届けられるよう、母親に話を伝えられるよう精進します。――谷口賢志©菅野文(秋田書店)/舞台「薔薇王の葬列」製作委員会