カーリン・クローグ 2003/10/07掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
いよいよです! 12月6日に大阪は中之島公会堂で開催される「中之島ユーロジャズ・ルネッサンス2003」で15年ぶりの日本公演を行うノルウェーのジャズ・ヴォーカリスト、
カーリン・クローグ。この来日公演を記念して、彼女の3枚のオリジナルアルバムが、11月25日に世界初CD化&24ビットデジタルK2リマスタリングでリリースされる事になりました!
『ウィー・グッド・ビー・フライング』(PCD-22061 \2,310(税込))
『ジョイ』(PCD-22062 \2,310(税込))
『クラウド・ライン・ブルー』(PCD-22063 \2,310(税込))
来日してくれてありがとう! どれも今までCD化されなかったのが不思議なくらいの名盤です。まず74年の『ウィー・グッド・ビー・フライング』は、これこそ最高傑作と呼びたい逸品! 何せバックが
スティーヴ・キューンのトリオ。OWLの『オーシャンズ・イン・ザ・スカイ』をはじめ、小粋なピアノファンにとって多くの渋〜い名盤を提供し続けた名手キューンですが、ここではフェンダーローズを弾いているのもまた貴重! ダンサブル+ぶいっとファンキーに弾きまくり! クラブ・キッズの若い子にも人気盤なので、何と今回は本作に限りLP(PLP-6930)も同時発売します。予約しときましょ! (写真は同じくスティーヴ・キューンとの共演で評判の良い
『ニューヨーク・モーメンツ』)
続いて『ジョイ』は「処女航海」、「ラウンド・ミッドナイト」など日本の中高年には馴染み深いスタンダードが中心なのが嬉しい人気盤。何せECMの諸作で馴染み深い、鬼才・ヤン・ガルバレクが参加。せっかくの名曲も斬新な解釈で「ナンダコレ?」と思わせてしまう当時の彼等特有のドロドロとアヴァンギャルドなグルーブと、カーリンの卓越したヴォイス・パフォーマンスが癖になっちゃうアブナい1枚です。
最後の『クラウド・ライン・ブルー』は今回、カーリン本人が最もCD化を切望し実現したと言う78年の入魂の一作。公私共にパートナーの
ジョン・サーマンとの長年に渡る音楽的コラボレーションが頂点を迎えて花開く瞬間のドキュメント! カーリンのヴォーカルもどれより圧倒的に美しい。ベスト盤にも収録されたアブストラクトな名演「New Spring」など、聴き所満載で疲れます。