映画『
シビル・ウォー アメリカ最後の日』主人公のモデルにもなった実在したひとりの女性、リー・ミラーの情熱的で数奇な運命を映画化した『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』が5月9日(金)より東京・TOHOシネマズシャンテほかにて公開。これに先駆け、主演・製作総指揮を務めた
ケイト・ウィンスレットのメッセージ性あふれるインタービュー映像が公開されています。
本作で描かれるのは、トップモデルから転身、歴史的一枚“ヒトラーの浴室”を記録するなど、20世紀を代表する報道写真家となったリー・ミラーの人生です。マン・レイ、
パブロ・ピカソ、
ココ・シャネル、
ジャン・コクトー、ダリ、コンデ・ナストら時の天才たちを魅了してきた輝きは写真家へと転身してからも光りを放ち、凄まじい情熱とエネルギーで戦場へ赴く写真家となりました。彼女が写し出す写真には、唯一無二の芸術的センスに加え、人間が持つ脆さと残酷さの両方が刻みこまれ、今もなお、人々を惹きつける歴史的記録として真実を伝えています。
映画『シビル・ウォー』では、
キルステン・ダンスト演じるリーが、激しい戦闘が行われる真っ只中に突っ込んでいく姿が強烈なインパクトをのこしました。そして、それは決してフィクションに留まらず、実際のリーも、第二次世界大戦下、戦争の最前線でカメラを通して真実を訴え続けた偉大な報道写真家として名を刻み、さらにそれだけではなく、当時女性が行くことが許されていなかった戦争の最前線で活動する報道カメラマンとしての権利を勝ち取ったパイオニアでもあります。
今回公開されたのは、そんな稀有な女性であるリー・ミラーを演じるケイト・ウィンスレットのインタビュー映像。彼女は、もともと「知っているのは戦争報道記者だったという程度なの」と語り始めます。しかし、リーに関するとあるテーブルとの出会いから、彼女の人生に惹かれて映画化を考え始めていたとのこと。製作総指揮として本作のために費やした時間は8年以上にも及びます。当時を振り返り「私たちがこの映画の脚本を作っている最中に、世界は歴史的な変化を遂げた。変化のおかげで、リーの真の姿やほかの女性を支えてきたその在り方がより鮮明になった気がする。“#MeToo”運動も脚本の執筆中に起きたし、ウクライナで戦争も始まった。少し前の時代とは女性の言葉を聞く態度が大きく変わった」と明かし、だからこそ「リーの映画を作れることが誇らしい」、「本作を作れて心から誇りに思う」と今の時代にこの映画を届けられることへの想いを熱く語っています。
さらに「リーは当時よりも、今の時代の感性で生きていた。“時代を先取りしていた”ではもはや足りない。時代を間違えて生まれたと思えるくらい、リーは今の時代に合っている」と、リーという女性の生き方に想いを馳せ、行動力とエネルギーにあふれ、どんな困難にも立ち向かう力強さを持ったリーを心の底から尊敬している様子。アカデミー賞®をはじめ、数々の映画賞に輝くハリウッドのトップランナーであり、世界屈指の名女優として輝かしいキャリアを誇るケイト・ウィンスレット自身も自ら声を挙げ、多くの人々を勇気づけてきた立場ですが、そんな彼女をもってしても、敵わないと思わせてしまうリー・ミラーの魅力とは……?
映画を通して「難しい時代で生きている女性、特に若い女性たちには目標となる尊敬できる人が必要なの。正しい道を示してあげる、声の上げ方を教えてあげる、それこそがリー・ミラー。本当に頭が上がらない」と現代を生きる若者たちへ、そして女性たちへ向けた想いを伝えるケイト・ウィンスレット。彼女が魂を込めた名演で贈るリー・ミラーの知られざる人生を描いた『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』は5月9日(金)より日本公開です。
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