Keison 2003/06/17掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
「アゴに何か付いてるよ」。(アゴに手をやる)。「う〜ん、マンダム」。何年も前に、そんな遊びを子供たちの間に流布させたほど、“アゴに手をやる=マンダム”の図式が浸透している
チャールズ・ブロンソン出演による男性化粧品「マンダム」のCM。そこで放散されているブロンソンの芳醇な男っぷりをよりいっそう輝かせてくれていたのが、バックに使われていたCMソング。が、曲調や曲名「男の世界」はどうにか憶えていても、CM曲を歌っていたジェリー・ウォレスの名前まで憶えている人がどれだけいることか。日本でのみレコードが発売された「男の世界(英題は“Mandom - Lovers Of The World”)」は、70年にシングル・チャート3週連続1位を記録。アメリカでは他にもヒット作と呼べる作品がなくはない彼なのですが、日本での活躍はこれ1曲のみで、見事に“一発屋”として記憶&記録されています。ともあれ商品、CM曲のヒットは、それまで丹頂株式会社と名乗っていた社名を株式会社マンダム(←HumanとFreedomの合成語でMandom!!)へと変更させたほどなのであります。
そんな日本でだけ知られている名曲「男の世界」ですが、このたび日本語カヴァーが発売されることに。これまでにも“抜群のマンダム・フィーリング!!”のコピー(当時)が意味不明だけどグッとくる
斎藤任弘によるカヴァーや、みうらじゅんと田口トモロヲによるユニット
“ブロンソンズ”によるカヴァーなどが世に登場しておりますが、今回カヴァーしてくれるのは、男らしさにかけては前2組に負けていない野性味あふれるシンガー
“ケイソン”(写真はそんな彼の野性味がアートワークから匂い立つシングル
「Fine」)。76年生まれと、この曲がヒットしていた頃には生まれていなかった彼ですが、オリジナルを知らない世代が聴いても耳が反応するに違いない男臭い歌唱を聴かせてくれていて◎。
CD(TOCT-4536\700(税込))は7月30日に東芝EMIより発売。カラオケも付いているので、当時を知る世代は声枯れるまで熱唱を。リヴァイヴァル・ヒットなるか。ちなみにコピーコントロールCD。