キザイア・ジョーンズ 2003/03/25掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
路上ミュージシャン時代に培った、ギターを弦楽器としてだけでなく打楽器としても活用するパーカッシヴな奏法で、92年に衝撃登場を果たしたナイジェリア生まれのシンガー・ソングライター、
キザイア・ジョーンズ。その彼の待たれて久しい新作が、日本先行にて4月に登場です!!
当時まったく無名だった彼を、レニー・クラヴィッツが自身のツアー・アクトに起用したことでデビュー前から注目を集め、92年に
『Blufunk Is a Fact!』でデビュー。掻き鳴らされるアコースティック・サウンドを基調とした表現力豊かな生々しいサウンドで、集まる音楽ファンからの注目を軽々と受け止めてのけたキザイア。ブルースとファンクを合体させた“ブルーファンク”なる造語で自らの音楽性を表してみせた彼は、その後も
『African Space Cadet』(95年)、
『Liquid Sunshine』(99年・写真)とコンスタントにアルバムを発表。『Liquid Sunshine』では彼の代名詞的奏法を控えめに内省的なアプローチも展開。なのに、その後の音沙汰なし・・・・・・。
そして待望の新作!! 4月16日に日本先行で発売される4年ぶり4作目のアルバムは、その名も
『BLACK ORPHEUS』(VJCP-68477\2,548(税込))。“オルフェウス”とは、竪琴で岩や木までもうっとりさせてみせたエピソードで知られる神話の中の人物のこと。そのオルフェウスと自らを重ねてみせるのだから、それくらいの自信作に仕上がっているのでしょう。なるほど、早くも東芝EMIの
HP内で公開されているジャケット写真でも、なんとも自信ありげな雰囲気の彼が、デビュー以来変わらずムダ肉のない上半身を今回も晒して立っております。ジャケットからして傑作な香りが立ち上っている今作、「あぁ、いたねぇ、キザイア・ジョーンズなんて奴」などと言わずにお聴きください。
ちなみに日本盤はコピーコントロールCDなので、「どうしてもCCCDはイヤ!!」って人は、数日遅れ(4月22日予定)でリリースされるフランス/ドイツ盤での購入を。