“きっか”こと
吉川 友が、初となるバンド・ツアー〈吉川友バンドライヴツアー2018 一蓮托笑〜NEO SUGAR SUGAR YOU〜〉を、5月20日の神奈川・横浜 F.A.D YOKOHAMAからスタート。初日には、5月23日に配信限定リリースとなった新曲「NEO SUGAR SUGAR YOU」を初披露しました。
この曲は前作に引き続き
アカシック(作詞: 理姫 / 作曲: 奥脇達也)が制作。吉川も制作ミーティング段階から加わり、「夏フェスでキーマン(キー)になる曲」といった本人の要望を生かした内容となっています。
なおツアーは引き続き、6月9日(土)に愛知・名古屋 HOLIDAY NEXT NAGOYA、6月10日(日)に大阪・アメリカ村 BEYONDにて1日2回公演が行われます。
[オフィシャル・レポート]
今回のツアータイトルは、〈吉川友バンドライヴツアー2018 一蓮托笑〜NEO SUGAR SUGAR YOU〜〉。新曲と同じタイトルにして、昼夜2公演は、セットリストも衣装も変えて、それぞれ“甘いきっか”と“甘くないきっか”で魅せる。
場内に流れていたBGMが絞られ、ドラムの4カウントからの「Sweetie」でライヴは幕開け。新曲への期待感高まる昼公演は、友フレのコールとクラップが冒頭からフロアを包み込む展開となる。きっかもこの声援に応えるように笑顔を弾けさせながら「今日は一緒に盛り上がりましょう!」といつも通りの安定したパフォーマンス。初めてのバンドツアー、しかも初日ということで、誰もがこの日を待ち望んでいたのは明らかで、「ステージを楽しもう」という想いが、きっかからも“友フレ”からも伝わってくる。
最初のMCでは、久しぶりにバンドなしでステージに立った先日のバースデーライヴが、本人曰く「ボロッボロ」だったことを明かす。そして「バンドさんがいる安心感、すごい感じましたね。なので今日は、バックに……あの“守護霊”じゃなくて、えっと、わかりますよね?」と、きっかは客席に向かって自分の発した言葉の本質を読み取ることを求めた。
「なんと今回、ツアーでお披露目の曲があるんです。今から歌わせていただけたらなって思います。クラップだったり、ラブ&ピースな感じにノッてくれたらと思います。」
中盤には、いよいよ新曲「NEO SUGAR SUGAR YOU」が初披露される。今回は、自身初の配信限定シングルということで、配信されるのは日本だけではなく全世界約200の国と地域。きっかの2018年の夏チューンが、これから冬に向かう南半球も含めて全世界で楽しめるというわけである。ちなみにこの新曲と同じタイミングにて、吉川友がこれまでにリリースしたシングル(一部の地域にてカバー曲等はのぞく)も、Apple musicやSpotify、AWAやLINE MUSICなどなどサブスプリクションサービスで配信開始となっている。
「“The 夏 Summer”になっています。聞いてください」という曲振りで、会場の誰もが「“The 夏 Summer”とは一体何なのか?」という疑問符をつけたまま、いよいよ新曲がベールを脱ぐ。新曲「NEO SUGAR SUGAR YOU」は、バンドサウンドの上をリズミカルにポップに飛び跳ねるきっかのボーカルが、まるで波間を跳ねるトビウオを彷彿とさせるような心地よさ。本人が口にした“The 夏 Summer”が、単に“The 夏ソング”の言い間違いであることを悟るにも時間はかからなかっただろう。なお、曲を披露したあとに彼女は、「5月23日に配信される新曲、『NEO SUGAR SUGAR“シュー”』どうでしたか?」と言ってしまうなど、さらなる言い間違いまで披露。ここからも、実は彼女、普段以上に緊張していたことが容易に読み取れたはずだ。
またこの日の昼公演では、ステージの上手と下手に設置されていたお立ち台に乗って“甘いきっか”な新衣装もお披露目。ちなみに夜公演では“甘いきっか”の対象となる“甘くないきっか”な新衣装も披露された。こちらの衣装は「あの『日本一スカートの短いアイドル』よりも(スカート丈が)短い!」と、本人もスマイルを浮かべながら語る、なかなか刺激的なテイストだ。かくして、今回“アイドル史上最も長い曲”に続く“『日本一スカートの短いアイドル』よりも短いスカート”の2冠を獲得した彼女だが、先日、さいたまスーパーアリーナにて行なわれた〈ビバラポップ!〉のSHOWROOM配信で、バックステージとTwitterのタイムラインとMCの吉田豪を騒然とさせたトークを“日本一トークが危ないアイドル”と評すれば3冠かもしれない。
一方、ボーカリストとしての吉川 友は、26歳を迎えて、本人曰く「バラードを味わい深く歌えるようになった」とのこと。確かに、言葉を発した途端に目の前に言葉の底なし沼を発生させてしまうあのトークとはなんだったのかというほどに中盤のバラードをしっかり聴かせたかと思えば、「CANDY POP」「恋愛遠慕」「アカネディスコ」などを次々に披露する後半では、フロアの熱気を受けて上着も脱ぎ捨ててエネルギッシュに会場を沸かせる。観客の熱量は天井知らずの急上昇を続けて、そしてF.A.D YOKOHAMAを、横浜中華街を跪かせる「URAHARAテンプテーション」。
なお、昼公演のラストには「ずっとずっとずっと君がスキだ」が披露された。ライヴでの定番盛り上がりソングということで、別に披露されること自体には特筆するべきものはないのかもしれない。しかしご存知のとおり、2018年、彼女と同じ時代を歩んできた数多くのアイドルグループが解散、活動終了を発表し、この夏のアイドルイベントは、確実にこれまでよりも少しだけ寂しいものになる。そんな中で「どれだけ心が傷ついても / この先何があっても / 私は君の味方だから / 怖がらずにさぁ行こう」「君がくれた幸せが / 私を支えてるから / 君の夢が叶うように / 君を支えていくから」と歌う吉川 友。それは、“友フレ”へのメッセージであると同時に、もっと幅広い人たちへ、そして昨今のアイドルシーンへの彼女からの決意表明のようにも響いたのだった。
歌を聴かせて、衣装で魅せて、そしてトークで笑わせる。吉川友エンターテインメントに死角なし。しかも2018年は“守護霊”よりも心強いバンドを従えての音楽活動に重点を置くという本人の目標もあり、名古屋(6月9日 HOLIDAY NEXT NAGOYA)と大阪(6月10日 アメリカ村BEYOND)のライヴでは、どのような“新しい甘いきっかと甘くないきっか”で魅せるのか。毎回のように何かしらのハプニングが起こる吉川友と彼女の周辺だけに、我々の持つ期待感を確実に上回るハッピーな時間を提供してくれることだけは間違いない。
■吉川友バンドライヴツアー2018
一蓮托笑〜NEO SUGAR SUGAR YOU〜
6月9日(土)
愛知 名古屋 HOLIDAY NEXT NAGOYA
1st 14:00 / 14:30
2nd 18:00 / 18:30
6月10日(日)
大阪 アメリカ村 BEYOND
1st 14:00 / 14:30
2nd 18:00 / 18:30