ヒップホップ・デュオ、
ラン・ザ・ジュエルズのメンバーで、2023年6月に11年ぶりのソロ・アルバム『MICHAEL』を発表した
キラー・マイク(Killer Mike)が、『MICHAEL』収録曲で亡き母に捧げた「Motherless」を
ロバート・グラスパー(p)とともにあらためて録音。ミュージック・ビデオとともに発表しました。レコーディングの模様を撮影したミュージック・ビデオにはキラー・マイクが感極まるシーンも収められています。また、この「Motherless」の新ヴァージョンはマイクの母、ドルゼラ・デニス・クロントとグラスパーの母、キム・イヴェット・グラスパーに捧げられています。
「Motherless」はマイクの母と祖母が彼の性格や考え方に与えた影響や、彼女らの死が彼の人生にどれほど深い影響を与えたかについて書かれた楽曲。20年前に母親を亡くしたグラスパーはアルバム・ヴァージョンに感動し、2023年の夏にロサンゼルスでマイクの声とグラスパーのピアノ、そしてオリジナル・ヴァージョンにも参加していたリン・アレン・ケインの歌だけという親密なアレンジの新ヴァージョンを作り上げました。
マイクはこの新ヴァージョンについて「2年前、ロバート・グラスパーから彼の楽曲〈ブラック・スーパーヒーロー〉(アルバム『ブラック・レディオ3』収録曲)に参加しないかと誘われたんだ。その曲は素晴らしく、彼はその曲が収録されてアルバムでグラミー賞を受賞した。俺の唯一の後悔は、その曲を作ったとき、彼と同じ部屋に一緒にいなかったことだ。だから、彼が〈Motherless〉をリミックスするという話が持ち上がったとき、一緒にレコーディングすることは当然のことだった。俺の母とロブの母に捧げるこの曲をレコーディングしているところを、誰かが気を利かせてカメラに収めてくれたんだ。この曲を演奏するのは決して簡単なことではないんだ。溢れ出る感情が癒しの一部になっている。母親を亡くしたすべての人たちへ、この曲が助けになることを祈っているよ」と語っています。
Photo by Shane Smith