この年4月より、フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送がスタートとなるアニメ『坂道のアポロン』。2月24日(金)、アフレコ収録の前に合同取材が行なわれ、主人公“西見 薫”役の木村良平、“川渕千太郎”役の
細谷佳正、“迎 律子”役の
南里侑香、“桂木淳一”役の
諏訪部順一が出席しました。
配役が決まった際の印象と感想について、主人公・薫を演じる木村は、「資料を見たときすごく楽しみだなと思いました。作品の雰囲気からも自然な感じの演技を自分でイメージしていたので、ほかのキャストの方の名前を見て“あ〜、この人がこの役やるなら完璧だな”と思って、これからがすごく楽しみだなと思いました。また原作をそのままではなく、アニメにすることによって増す魅力、新たな『坂道のアポロン』としての魅力を原作ファンのみならず、たくさんの人に伝えていければと思います」と意気込みを語りました。
ヒロイン・律子を演じる南里は、「最初キャストを見たときに、初めて共演の方も多くて“わ〜”と驚いたのですが、頭の中で漫画を読みながら色々想像したりして、アフレコ収録に備えました。また“JAZZ”という一つのテーマがありますし、音楽も菅野
(よう子)さんが担当していて、監督も菅野さんも力を入れて作っている作品なので、私自身も放送が楽しみです」とコメント。
千太郎役の細谷は、「コミックを読んで、きっとアニメになったらすごく自然でナチュラルな日常を描いていくんだろうなと想像しました。また共演者の方も一緒に芝居をしたかった方ばかりだったので、この作品に出れてうれしいなと思いました。個人的にはこれから方言がすごく大変だなと思います。今後音やセリフが付いてきたときに作品がどうなっていくのか、本当に楽しみです。そして新しい形で『坂道のアポロン』を楽しんでいただけると思いますので、先入観を持たずに見ていただけたらと思います」と、作品の魅力を熱く語りました。
まだアフレコ前という諏訪部は、「淳一役の諏訪部順一です」と取材陣を笑わせ、「この作品はオーディションの前から知っていて、非常に素敵な作品だなと思っていたので、“絶対に出たい”という強い意気込みのもと臨みました。念願叶って本当に嬉しかったです。あと母が九州出身なので自分のルーツに少し近づくような、そんな空気感も作品を通して楽しめればと思っております。また
渡辺(信一郎)監督と菅野さんタッグというだけで、見る価値ある作品だと思うんですが、何よりも丁寧に紡がれていく高校生たちの瑞々しい姿を真夜中にチェックしていただけると嬉しいです」と、キャストも沸かせるコメントに!
また第一話の収録を終えたキャスト陣に感想を聞くと、木村は「楽しかったです。周りのみんながあれだけ九州の方言で苦労しているのを見ると、一人気楽に標準語を話している僕は本当に楽しくて、みんな頑張れって感じでした」とのこと。九州の方言指導をしている宝亀(ほうき)さんが大人気という現場で、九州出身の南里は、「5歳まで『坂道のアポロン』の舞台の長崎県の佐世保で育っていて周りのキャストの方も九州出身が多いし私としては懐かしい思いと、方言を頑張らなきゃという思いがあって、宝亀さんの力を借りて、頑張りたいです」と語り、細谷は「ほんとに楽しくて、自分の好きなナチュラルな世界感で演技できたので嬉しかったです。あと共演者の方が良い方ばかりで緊張感はあるんですけど、いい意味でフランクな現場で。木村さんとコンビニに行ったときに木村さんが差し入れも買っていて、なんて気持ちのいい人なんだと思いました」と、収録現場は和気藹々としている様子!
そしてこれから参加の諏訪部は「キャラクターたちの年齢差以上に、演じている人たちの年齢差もあるので、良き兄貴分となれるように頑張っていきたいなと思います。漢字は違うんですが役名と名前が同じ“じゅんいち”なので、この現場での音響監督からの駄目出しは役名で、淳一そこは……と言われるのかなと思うと、なんかちょっとむずがゆい気がしますね」と語りました。
最後に、方言に苦戦したという南里は、「千太郎、またケンカしたっちゃろ」という律子のセリフを披露。そのセリフを聞いた男性キャスト陣は、“方言萌え”“かわいい、やばい”と大盛り上がり! 和やかな合同取材となりました!