1992年、米・ロサンゼルス生まれのピアニスト / 作曲家、
キット・アームストロング(Kit Armstrong)。巨匠アルフレート・ブレンデルが「私が出会った最高の才能」と賛辞を惜しまない、驚愕の才能をもつピアニストです。そのアームストロングが、バッハとリゲティ、そして自作曲を演奏する新作
『プレイズ・J.S.バッハ + リゲティ+ アームストロング』(SICC-30215 2,600円 + 税)が2月25日(水)にリリースされます。
アームストロングはカーティスとロンドンで学び、13歳でブレンデルに師事、さらに数学でも学位を持つという驚異的に明晰な頭脳を持ち、ヨーロッパ中のメジャー・オケや名指揮者たちと共演、数多くの音楽祭などに出演し絶賛を浴びているピアニスト。今回のアルバムのテーマは“バッハと21世紀の邂逅”ともいうべきもので、
バッハのコラール前奏曲12曲とパルティータ第1番、
リゲティのムジカ・リチェルカータから6曲、独ヒッツアッカー音楽祭に委嘱された自作の「B-A-C-Hの名による幻想曲」を収録しています。
バッハとリゲティという二人の作曲家の多様な側面を探求しつつ、自作でバッハへのオマージュを捧げるという練り上げられた構成。類まれな音楽的知性から生み出される緻密かつ多彩なキットのピアニズムが、コルトーの講演やツェルニー校訂譜にインスパイアされた鮮烈かつ自由なバッハや、特定の音に限定した書かれたリゲティ作品の面白さを格別なものにしています。アルバム解説はアームストロング自身による長文ライナーです(日本語訳掲載)。
また、2月&3月には来日公演も。2月26日(木)と3月1日(日)には秋山和慶&東京交響楽団とブリテン:ピアノ協奏曲を、3月3日(火)と5日(木)にはピアノ・リサイタルを予定しています。明晰な頭脳の伝わってくる驚愕の演奏、お聴きのがしなく!