去年のクリスマスに当欄にてお伝えしたとおり、先月、活動再開を遂げるニュー・アルバム『ATTAK』をUSでリリースしたばかりである、インダストリアル・ダンス／エレクトロ・ボディ・ミュージックの代表格“KMFDM”。今までとなんら相変わない、お馴染みの作風となったこの新作が、未だ日本では発売される気配がないのは、いちファンとしてはとても悲しいところなのだが、そんななか、幻とされていた彼らのデビュー・アルバム『Opium』が、約18年という長い月日を経て、このたび、めでたくUSで再発されることになった。

　じつはこのデビュー作は、84年にレコーディングされ、作品として一度は世に出たものの、その後、その音源が収録されていたマスター・テープが長きに渡り紛失していたため、ファンにとっては、長い間幻とされてきた作品であった。が、最近になって、そのテープが見つかり、それを中心人物である“サシャ・コニエツコ”が、新たにデジタル・リマスタリングや再構築を行ない、そして、今回再発に至ったわけだ。すでに、この作品の発売元である“First World”レーベルでは、試聴ならびに、予約も受け付けているので気になる方は、ぜひとも訪れてみて！

　なお、今回の再発は限定盤としてのリリースなので、ご注意を。今回買い逃したら、もう一生手に入らないかもよ。