バロック音楽、とりわけ
J.S.バッハのスペシャリストとして国内外で高く評価される日本のクラシック音楽界のパイオニア、
小林道夫が、1972年より毎年末に開催している〈小林道夫 チェンバロ演奏会〜J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲〉を12月27日(日)東京・上野 東京文化会館にて開催します。
「ゴルトベルク変奏曲」はアリアと30の変奏曲から成り、バッハ作品の中でも大曲のひとつといわれる楽曲。鍵盤奏者はもちろんのこと、ヴァイオリニストが弦楽五重奏に編曲して演奏するなど、多くの演奏家が取り組んでいる大作です。
「『ゴルトベルク変奏曲』については長い間勉強を続けていますが、いまだに楽譜を開く度に“なぜ今までここに気がつかなかったのだろう”という、新しい発見があるのです」と語る小林。1970年代から40年以上にわたりこの作品と向き合い、毎年行なう演奏会は小林のライフワークとなっています。同時に、深い探究心に裏打ちされた小林のゴルトベルク変奏曲は、年末の風物詩として多くの音楽ファンの心の虜となっています。新たな発見をし続け、ますます音楽に円熟味を増していく小林の「ゴルトベルク」、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。