最新作『ツール・ド・フランス』(写真)に涙したファンを多かったであろう、ドイツが生んだ偉大なるテクノ・バンド、クラフトワーク。その彼らが残した名作の数々が新たにデジタル・リマスタリングされることになりました！

　以前から彼らの公式HPにて発売されることは告知されていましたが、先日発売されたイタリアの新聞《La Stampa》に掲載されたメンバー、ラルフ・ヒュッターのインタビュー等によれば、リマスター盤は9月には発売されることになる模様。今回リマスター盤化されるのは、

・『アウトバーン』
・『放射能（原題：Radio-Activity）』
・『ヨーロッパ特急（原題：Trans-Europe Express）』
・『人間解体（原題：The Man-Machine）』
・『コンピューター・ワールド』
・『エレクトリック・カフェ』
・『THE MIX』
・『ツール・ド・フランス』

　の8作品で、それぞれの作品にはボーナス・トラックが追加収録される予定です。公式HPに新ヴァージョンのアートワークが掲載されているように、ジャケット・アートワークやブックレットも今回のリマスター盤を機に一新されることになるそうで、また『エレクトリック・カフェ』に関しては、当初予定されていたタイトル『TECHNOPOP』での発売となる模様です。また、まだ未確認情報であるものの、どうやら今回のリマスター盤は、CD、アナログ、SA-CDの3フォーマットでの発売となるそうで、さらに、上記8タイトルをセットにしたボックス・セットも発売される予定とのこと。どの作品もテクノを語るうえでは欠かせない必需品ゆえ、全テクノ・ファンは迷わず購入を！

　なお、このリマスター盤発売後には、正式にはCD化されていない初期3作（『Kraftwerk』『Kraftwerk 2』『Ralf & Florian』）と、2004年に行なわれたツアーの模様を収録したDVDが発売される･･･との驚愕話もあり。ファンとしては“事件”とも言えるこれらの作品も無事発売されて欲しいものです。