KREVAの10枚目のオリジナル・アルバム『
Project K』が2月19日(水)にリリースされました。
ソロ活動20周年イヤーを飾る一作であり、今後もジャンルを問わず後世に語り継がれるであろう、粒揃いの楽曲群を収録。誰が何を歌うのか?それが最も問われている時代にふさわしいと同時に、KREVAというラッパー / 音楽家の真髄を浮き彫りにしています。「20周年とか10枚目のフルアルバムということは一度も考えなかったです。短いアルバムにしようという意識もなかった。1曲入魂という感じで1曲ずつ一生懸命作って、それを並べたらトータル30分くらいのアルバムだった」とKREVA本人が語るとおり、30分、全11曲全てが濃密な味わいを感じさせる内容となっています。
前半は先行配信シングル「No Limit」を皮切りに、日本最高峰のスキルを誇るKREVAがラップしまくる5曲が怒涛の如く攻め立てます。しかし、アルバムの色は6曲目のインストゥルメンタル「Project K Interlude」を起点に変化。以降、もう1つのKREVAの音楽的な魅力であるメロディアスにメッセージを解放する楽曲が連なっていき、「Forever Student」や「Expert」という既発シングルがアルバムの重要なピースとして有機的に機能します。また、本作の完成直後に亡くなった敬愛する実母の存在が大きく影響している「次会う時」は、今後のライヴでも普遍的な名曲として支持されていくのは間違いありません。アルバムは、アーティスト人生においても音楽的にもまさに新たな局面を迎えたことを示す「New Phase」で幕を閉じます。
また、今作にて、KREVAは最先端テクノロジーの産物であり無尽蔵にネタをディグれる宝庫とも言える、音楽生成AIツールを新旧の所有機材とともに存分に使いこなしながら、ヒップホップというアートフォームに新たな刺激と享楽性を寄与しています。KREVAは「今、音楽生成AIを使ってこんな曲ができましたって発表している人はいるけど、音楽生成AIから出てきたネタをサンプリングしてる人はまだいなかったから。アナログレコードから見つけたサンプリングネタを使う手法をずっと前に手放した俺が、それにイチ早く着手したという感じです」と今作での制作プロセスについても言及しています。
どの楽曲も1曲入魂スタイルで時間をかけながら精緻にトラックを構築し、韻を精査し、フロウやメロディを編むことで、KREVAはAIには絶対にたどり着けない境地をも体現。それは、“生身の命”を燃やしている人間は、たとえ複数人が同じ言葉を口にしても、誰がそれを言っているかでまったく異なる説得力を宿すということ。ヒップホップ / ラップミュージックは、あらゆる音楽ジャンルのなかで、その違いが最も顕著に表れる音楽でもあります。
KREVAは「やっぱり俺が1曲ずつ一生懸命作ってそれが集まればアルバムになるんだと思いました。結果的に『とにかく俺を見てくれ』というアルバムになったと思うし、独立して矢面に立っているからこそ、よりそうなっているとも思います。昔から言ってることでもありますけど、ラッパーは挑発的なことや危ういことを歌ってもいい。急にいい子になってみてもいい。いきなりラブソングを歌ってもいい。ただそれは所謂シンガーでは難しいのかもしれない。前に書いた曲の歌詞(『トランキライザー』)で言うなら、まさに〈A=B で B=C だけど AはCじゃないって話〉ということだと思います」とコメント。
“KREVAというラッパー / 音楽家の真髄”だけで作られた本作はCDと配信でリリース。対象のチェーン店、および、ショッピングサイトでCDを購入すると、Project K ステッカーセットがプレゼント。配信では、ライブラリ追加でスマホ壁紙プレゼントも実施されます。詳細は、KREVAのオフィシャル・サイトをご確認ください。