作家・湯本香樹実が2010年に発表した小説を
黒沢 清監督が映画化、今秋公開が予定されている『岸辺の旅』。この度、〈第68回カンヌ国際映画祭〉「ある視点」部門への正式招待が決定しました。黒沢監督は、『トウキョウソナタ』(2008年、第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞を受賞)に続く受賞が期待されます。なお、フランスの配給会社「Version Original(バージョンオリジナル)」により、本作は今秋、フランス国内で100〜150館規模での公開を予定。
――夫の優介(
浅野忠信)が失踪してから3年。妻の瑞希(深津絵里)は喪失感を経て、ようやく、ピアノを人に教える仕事を再開し、日々を暮らしていた。そんなある日、突然、夫が帰ってきた。そして、帰宅した優介は瑞希に「俺、死んだよ」と告げる。そして「一緒に来ないか、きれいな場所があるんだ」という優介に誘われるまま、2人で旅に出る瑞希。それは夫が失踪してから、自宅に戻ってくるまでの3年間でお世話になった人々を訪ねていく旅だった――。
数々の映画賞を受賞した『悪人』で〈第34回モントリオール世界映画祭〉最優秀女優賞を受賞した深津絵里、映画『マイティ・ソー』でハリウッド映画デビューを果たし『私の男』では〈第36回モスクワ国際映画祭〉最優秀男優賞を受賞した浅野忠信、日本映画界を代表する2人の実力派が初の夫婦役で“究極のラブ・ストーリー”を演じる『岸辺の旅』。注目です。
(C)2015「岸辺の旅」製作委員会 / COMME DES CINE'MAS
■第68回カンヌ国際映画祭
「ある視点」部門正式招待について
「黒沢監督の世界観と、キャスト、スタッフみんなのエネルギーが海を渡る……。なんて素敵なことなのでしょう。本当にうれしいです」
――深津絵里
「『岸辺の旅』がカンヌ国際映画祭のある視点部門に決定したことがとても嬉しいです! スタッフの皆さんとキャストの方々、黒沢監督、そして深津さんと共に過ごした夢のような時間がフランスの方達にも届いた喜びを実感しています!」
――浅野忠信
「最高峰の映画祭から招待を受け、驚き、喜んでいます。これで『岸辺の旅』は、私の長いキャリアの中でもとりわけ幸福な一本となりました」
――黒沢 清
■『岸辺の旅』
2015年秋、テアトル新宿ほか全国ロードショー
原作: 湯本香樹実「岸辺の旅」(文春文庫刊)
企画協力: 文藝春秋
監督: 黒沢 清
脚本: 宇治田隆史 / 黒沢 清
出演: 深津絵里 / 浅野忠信
製作: 「岸辺の旅」製作委員会(アミューズ、WOWOW、ショウゲート、ポニーキャニオン、博報堂、オフィス・シロウズ)
共同製作: COMME DES CINE'MAS
製作幹事: アミューズ、WOWOW
企画・制作プロダクション: オフィス・シロウズ
配給: ショウゲート