桑名晴子 2004/01/29掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
キャラメル・ママ〜
ティン・パン・アレー周辺が好きな方に朗報!! 70年代ならいざ知らず、80年代に入ると興味をなくして名盤を見落としてしまう人が多いとか・・・。今回4月1日に復刻される、
桑名晴子の82年のアルバム
『MOONLIGHT ISLAND』(TKCA-72668 \2,000(税込))も、そんな忘れがちな名盤でございます。
細野晴臣や
山下達郎といった70年代に活躍した大ソングライター達の遺産が、80年代に入ると、より大衆的なポップスとして昇華していったわけで、本作はそんな時期の実り多い1枚! この素晴らしい選曲をご覧いただければおわかりでしょう。
・「ほうろう」
・「CHOO CHOO ガタゴト」
・「ウララカ」
・「DOWN TOWN」
・「あの頃のまま」
・「I LOVE YOU」
・「ムーンライトサーファー」
・「夢で逢えたら」
・「夜の海」
・「YORU NO UMI(PART II)」
ファニー・カンパニーの
桑名正博(写真は2ndアルバム)を実兄に持ち、歴史的名盤として名高いティン・パン・アレイ『キャラメル・ママ』にコーラスで参加している桑名晴子。あの辺の音楽が好きな方なら、この選曲を見ただけでグッとくるものがあるのでは?
まずキャラメル関連では特に人気の高い、
小坂忠の『ほうろう』からタイトル・チューンを、次に細野晴臣がツアーに明け暮れる日々の哀切をユニークに歌った名曲「CHOO CHOO ガタゴト」。はっぴいえんど時代の残香が魅力の
大滝詠一1stソロ作から「ウララカ」などなど前半から魅惑のクラシックスが並びます! そして本作のハイライトは、山下達郎率いる
シュガー・ベイブの看板ナンバー「ダウンタウン」! その昔、
EPOがディスコティックにカヴァーした名演もありますが、桑名晴子のヴァージョンは何と英詞!! 踊り泣き必至のキラー・チューンになってマス!!
他にも呉田軽穂名義で
ユーミンが書いた隠れ名曲「あの頃のまま」。ナイアガラの名花、
シリア・ポールや、
吉田美奈子、
ラッツ&スター、渋い所で
サーカスなんかがカヴァーしている名曲「夢で逢えたら」などなど・・・。とにかく最高です!!
リマスターで音質がアップしているのはもちろん、監修&ライナーノーツはあの長門芳郎なので、なんだか安心印!! 胸を張って聴きましょう! ブックレットも充実との事だし、買い直しても価値ある物だと思います。ぜひ!