大阪・堺を拠点とするロック・バンド、
THE LADSBEAT(ザ・ラッズビート)が、英国ロックをベースに、ロック、R&R、パンク、ダンス・ミュージックなど、さまざまなグルーヴが詰め込んだ1stアルバム『
THE LADSBEAT』を日本のパンク・レーベル「BRONZE FIST RECORDS」より8月31日(水)にリリースします。
メンバーは5人のうち4人が大阪・堺市出身。この5人で、スタジオに入り出したのは約8年前で、初ライヴは2015年11月、岡山。それぞれがバンド活動を続ける中で知り合った旧知の仲ではありますが、決して「○○みたいな音楽をやろう!」と集まったわけではなく、パンクで音楽に目覚めた者、ブルースやロックンロール、ロカビリーといった古いロックが好きな者、異なる音楽的バックボーンを持つ5人で、どんな音を出せるのか?という実験を延々と繰り返しながら活動してきた、さながら“研究室”のようなバンドです。
本作のレコーディングを開始したのは、2018年3月。制作の過程で起こったコロナ禍により、ライヴはキャンセル、スタジオに入るのもままならない状況に。暇になったメンバーは、自分たちの嗜好する音楽のルーツ、グルーヴ、そしてバンド・サウンドを追求。長年、音楽に携わりながらも、知らなかったこと、曖昧なままだったことを掘り下げていきました。
本アルバムには“英国ロック”というコピーが付けられています。バンドはこれについて、「今回のわれらのアルバムについて『英国ロック』というコピーが入っている。ビートルズ、ストーンズ、フー、キンクスらが活動を開始した、60年代のブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれる時代から、グラムロック、パンク、ブリットポップ…ご多分に漏れず自分たちも、いろんな時代の英国産のバンドの音楽を聴き育ってきたと言える。一番影響を受けてきたと思える。しかし、彼らもまた、アメリカの音楽。とくにブラック・ミュージックに多大なる影響を受けていることを、今回再認識。そのことが、英国ロック、ひいてはロック・ミュージックというもの自体を理解する大きなポイントであることを改めて痛感」とコメント。
暇にあかせて、聴きあさり、考え、つくる。そしてつくり直すを繰り返し、5年の歳月を費やした渾身作。メンバーは「わかってしまったら嘘はつけない。すでに録っていた曲も録り直したり、ボツにしたものも。以前からやっていた曲、レコーディングの間にできた曲。われらにすれば新旧織り交ぜた内容。以前のわれらを知る人からすれば“変わった”と思われるかもしれない。われらのファースト・アルバムは、ファーストにして2023年現在のわれらのバンドの“ベスト”と呼べるようなものになったのではと思う」と制作を振り返りつつ、仕上がりへの自信も語っています。
また、本作は、メンバーたっての希望によりCD販売価格の10%が、ミャンマーのパンク・バンド、
THE REBEL RIOTを中心としたプロジェクト「フード・ノット・ボムズ・ミャンマー」に寄付されます。同プロジェクトは、社会的弱者や貧困層に食料支援を行なうもの。バンドは、レーベル主宰者の高崎英樹によるフード・ノット・ボムズ・ミャンマーの活動支援に敬意を表し、「微力ながら協力できることはしたいと思う。バンドマンも人間であり、社会の一員。社会情勢、政治のこと、いろいろなことを考えて生きている。われらが聴いてきた音楽は、いつもマイノリティから生まれた音楽であったように思う。決して強者のものでなく、弱者の側から生まれたもの。思想信条に関係なく、弱者を支援したいと思うことは人間なら当たり前のことと思う」とコメントしています。
[コメント]ブロンズ・フィスト・レコーズの高崎氏からCDリリースの話を最初にいただいたのは、いつか?思い出せないぐらい前になってしまった。しかし、お話をいただいてからレコーディングに入ってるはずなので、5年以上前であることは確かだ。われらのレコーディングが長引いている間も、何も言わず、辛抱強く待っていただいた。
われらを信用してくれたのだと思う。
その間、高崎氏がフードノットボムズの活動支援をおこなっていることを知る。われらを信用してくれる男がおこなっている活動だ。何も言うことはない。微力ながら協力できることはしたいと思う。
バンドマンも人間であり、社会の一員。社会情勢、政治のこと、いろいろなことを考えて生きている。われらが聴いてきた音楽は、いつもマイノリティから生まれた音楽であったように思う。決して強者のものでなく、弱者の側から生まれたもの。
思想信条に関係なく、弱者を支援したいと思うことは人間なら当たり前のことと思う。――THE LADSBEAT