ライバッハ 2003/09/03掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ビートルズの『レット・イット・ビー』を、なぜかタイトル曲を抜かして全曲ハンマー・ビート仕様でカヴァーしたアルバム
『レット・イット・ビー』(写真)でその名が知られる、旧ユーゴスラヴィア出身のインダストリアル・バンド
“ライバッハ”。メタリックで尖ったギターを多用する一方で、ヨーロッパ伝統の音が隅々まで染みついたモダンなサウンドも聴かせてくれる彼らは、音楽家というよりはむしろ政治的・宗教的意図が含まれた芸術家といった方がいい存在であり、最近はそれらの要素が色濃く出た作品を発表しているのですが、そんな彼らがかなり久々のニュー・アルバム
『WAT』をUKにて9月9日にリリースする予定です。
オリジナル・アルバムとしては96年の『Jesus Christ Superstars』以来となるので、じつに約7年ぶりとなる今作。アルバム・タイトルが「War Against Terrorism(テロリズムとの戦い)」の略語となっていることでもお分かりのとおり、今回もかなり政治色濃い内容となっているそうで、あの重厚なハンマー・ビートと共に、かなりへヴィな世界観を見せた作品となりそうです。UKでの発売はあの“MUTE”なのですが、きっと日本盤化はないと思いますので、独特の世界観を体験したい方は輸入盤をお探しください。