ジャズ・トランペッターのリー・モーガン（Lee Morgan）が1970年に発表したライヴ盤『ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』が、未発表音源4時間以上を追加したCD8枚組『コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』として8月18日（水）に発売されます。日本盤は高音質UHQQCD仕様です。このアルバムのトレイラーと未発表音源の「The Beehive」が公開中。

　リー・モーガンは、1956年にわずか18歳で彗星のごとくNYジャズ・シーンに登場し、アート・ブレイキー＆ザ・ジャズ・メッセンジャーズなど、名門バンドの一員として活躍。ソロ・アーティストとしても、1964年発表のアルバム『ザ・サイドワインダー』が全米ポップ・チャートの25位にランクインし空前のヒットを記録しましたが、人気絶頂の1972年2月に内縁の妻の銃弾に倒れ、33歳で命を堕としました。

　ライヴ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』は、亡くなる1年半前の1970年7月10日〜12日、ベニー・モウピン（sax）、ハロルド・メイバーン（p）、ジミー・メリット（b）、ミッキー・ローカー（ds）で構成する自身のクインテットで、米カリフォルニア州ハモサ・ビーチのジャズ・クラブ「ザ・ライトハウス」に出演した際のステージを収録したもの。

　1970年発表のオリジナル版は2枚組LPで、1996年には追加曲を収録した3枚組CDでリリースされましたが、今回の8枚組CD『コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』は、4時間以上の未発表音源（18トラック / MCトラックを除く）を加えたコンプリート版です。

　本作品について、発売元のブルーノート・レコードの社長であるドン・ウォズは、「『ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』は、リー・モーガンがどこに向かっていたのかを、おそらくもっとも明確に示してくれるものであり、そのような意味で、記念碑的な重要性を持ったアルバムである」とコメントしています。

　ブックレットには、録音時にハモサ・ビーチで撮影された数多くの未発表写真に加え、当時のバンド・メンバーへの貴重なインタビューや、リーを敬愛する現代トランペット奏者のコメントを掲載しています。日本盤は日本語訳付。公開されている未発表音源の「The Beehive」は7月11日のセカンド・セットの演奏です。

(c)Joel Franklin