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スパークス×レオス・カラックスによるミュージカル映画『アネット』、類稀なる映像美を切り取った場面写真公開

レオス・カラックス   2022/01/19 16:09掲載
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スパークス×レオス・カラックスによるミュージカル映画『アネット』、類稀なる映像美を切り取った場面写真公開
 ポップ・バンド“スパークス”によるオリジナル・ストーリーをもとに仏の鬼才レオス・カラックスがミュージカル映画化、第74回カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞したことでも話題のダークファンタジー・ロック・オペラ『アネット』。このたび、4月1日(金)の公開に先駆けて、新たに場面写真が公開されています。

 本映画は、『ポンヌフの恋人』(91年)、『ポーラX』(99年)など、世界中で熱狂的なファンを持つレオス・カラックスが、長編6作目にして初めて全編英語で挑んだミュージカル作品。原案は、唯一無二のストレンジポップ・サウンドを武器にロック界で50年のキャリアを誇る、ロン&ラッセル・メイルの兄弟バンド“スパークス”。カラックスとは、『ホーリー・モーターズ』(2012)に楽曲「How Are You Getting Home?」が使用された縁で知り合い、彼らがスタジオ・アルバム用に制作したストーリー仕立ての作品を持ち込んだことから映画化に発展しました。先行配信されている最終的なサウンドトラックの歌詞は、カラックスとスパークスの共作となっており、寝室で交わす愛から殺人に至る狂気まで、ほとんどの台詞を歌で表現。さらにその全てが撮影現場でライヴレコーディングされた革新的なロック・オペラ・ミュージカルとなっています。

 主演を務めるのは、『スター・ウォーズ』カイロ・レン役やジム・ジャームッシュ監督作『パターソン』(2016)の主演など、ヒット作からアート作までを幅広くこなすアダム・ドライバーと、アカデミー主演女優賞に輝いた代表作『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』(2007)で注目を浴びる実力派マリオン・コティヤール。旬の2人が演じる恋人たちと、2人の間に生まれる“アネット”が、スパークスの不吉でアイロニカルな音楽に導かれ、暗く不気味な御伽話を繰り広げます。

 物語は、国際的ソプラノ歌手“アン”(マリオン・コティヤール)と挑発的な芸風の人気スタンダップ・コメディアン“ヘンリー”(アダム・ドライバー)という、“美女と野獣”のような2人の熱愛から始まります。やがて2人の間に生まれる、ミステリアスな才能を持つ子ども“アネット”。しかし、彼女の誕生で、2人の人生は狂いだし、デーモニッシュな運命に翻弄され、闇に飲み込まれていきます。本作についてカラックスは、「父親になってからの映画」との特別な思いを明かしており、監督自身の人生が色濃く反映されていることも見どころの一つとなっています。

 35年間で発表した長編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的センスによって、世の中に衝撃を与えてきたカラックス。元来デジタルを好まない孤高の監督が、今作では重要シーンの多くをスタジオ内の創意工夫により撮影したとのこと。オペラの舞台が森につながる幻想的なシーンや嵐の海に揉まれる船上シーンまで、特殊セットとは思えないポエティックな世界を構築しています。このたび公開された8枚の場面写真では、そんなカラックスの映像美が炸裂。レオス・カラックス監督とその娘、出演キャストたちが勢揃いし、舞台のオープニング挨拶かのように一斉にひざまづく不思議なシーンをはじめ、ヘンリーとアンの仲睦まじい様子、一転して嵐の中で言い争うように絡み合う2人、アンが自宅のプールでくつろぐ、愛らしい水着の姿。いずれもカラックスの映像の魅力が最大限に切り取られたものに。

 “音楽小話”の達人とも言われるスパークスの音楽と、類稀なる映像美で送る、カラックスの新たな“夜の讃歌”にますます期待が高まる場面写真となっています。

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© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma /
UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano


映画『アネット』
2022年4月1日(金)より東京 ユーロスペースほか全国ロードショー
annette-film.com
配給: ユーロスペース 
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