フランス初登場新作NO.1の大ヒット、世界中の映画祭から喝采を浴びた映画『パリタクシー』が、4月7日(金)より東京・新宿ピカデリー、東京・角川シネマ有楽町ほかにて全国公開されます。
不愛想なパリのタクシー運転手が偶然乗せたのは、92歳のマダム。終活に向かう彼女の依頼は、人生を過ごしたパリを横断する「寄り道」でした。そしてその「寄り道」は、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していきます。本作では、国民的シャンソン歌手の
リーヌ・ルノー と、大人気コメディアンの
ダニー・ブーン というフランスに愛される2大スターが共演。監督・脚本は『
戦場のアリア 』の
クリスチャン・カリオン 。エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、洒落たビストロ。もう一人の主人公であるパリのエレガントな美しさに浸れる映像も見逃せません。オープニングからラストまで、「まさか」がぎっしり詰まった意外すぎる感動作です。
そんな本作、マダム・マドレーヌの波乱に満ちた生涯をより一層、感動的に演出する壮麗な音楽も欠かせません。手がけるのは、
フランソワ・オゾン 監督作品を数多く携わり、『
危険なプロット 』と『
婚約者の友人 』でセザール賞にノミネートされた
フィリップ・ロンビ ですが、劇中で流れる有名な3曲をご紹介します。
まずは、
エタ・ジェイムズ の代表曲とも言える「At Last」。
ビヨンセ や
クリスティーナ・アギレラ も敬愛し、『
ドリームガールズ 』で
ビヨンセ が歌ったことでも有名なこの曲。「ようやく私に愛が訪れた」と、辛い恋を経て、新たな恋に出会ったマドレーヌ。しかしその後に訪れたのは壮絶な人生でした。そんな彼女の心情を見事に唯一無二の歌声で表現した1曲です。
そして、1960年にリリースされ、
ダイナ・ワシントン の歌唱によって有名になった楽曲「This Bitter Earth」。取り返しのつかない事件を犯した過去を振り返り、涙するマドレーヌ。「このほろ苦い地球で、愛はなんのためにあるの」という歌詞が流れる中、過去の自分と見つめ合い、手を握り、微笑み合います。「それを知るのは神様だけ」そんな歌詞が約90年間の波乱万丈だが悔いのない人生であったかを訴えかけます。
最後に紹介するのは、ダイナ・ワシントンの「On The Sunny Side of The Street」。「明るい表通りで」という邦題でも知られ、朝ドラの『
カムカムエブリバディ 』で使われて再注目されているスタンダード・ナンバーです。壮絶な人生を送ったマドレーヌと、崖っぷちのダニーのそれぞれに向けて、「悩み事は玄関に置いて」とメッセージを送るかのような歌詞。お互いの人生を打ち上げ、心通わせ出すダニーとマドレーヌを乗せたタクシーがパリの街を駆け抜けます。
なお、エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、ノートルダム寺院、凱旋門、パルマンティエ大通りなど、美しい景色とともにエレガントな音楽が素敵な気分にさせてくれる、フィリップ・ロンビによるサントラ盤も発売中です。
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