2014年7月13日、84歳で世を去った巨匠、
ロリン・マゼール(Lorin Maazel)。彼の追悼盤として、亡くなる5ヵ月前に
ミュンヘン・フィルと演奏した
『ヴェルディ: レクイエム』(SICC-30224〜5 3,000円 + 税)が5月20日(水)に発売されます。
オペラも含めて幅広いレパートリーを網羅していたマゼールですが、古今の宗教曲でも指折りの名曲『レクイエム』は、1990年(
モスクワ・フィル)と2007年(
トスカニーニ没後50年
・トスカニーニ響)の2種のライヴ映像がDVD化されたことがあるのみで、LP、CD時代を通じて録音はありませんでした。マゼールは2014年4月以降公演をキャンセルし、さらにミュンヘン・フィル音楽監督からの降板も表明したので、この『レクイエム』はマゼールによるほぼ生涯最後の演奏記録のひとつということになる貴重な録音です。
ソリストも現在望みうる最高の布陣で、
バレンボイム指揮ミラノ・スカラ座との同曲でも圧倒的な名唱を示した
ハルテロス(S)のほか、
バルチェッローナ(Ms)、
ツェッペンフェルト(Bs)、そして2013年の新国立劇場『リゴレット』(マントヴァ公)で来日し朝青竜のそっくりさんとして話題になったテノールのウーキュン・キムが起用されています。プロデュースは、DGの名プロデューサーとして幾多の名盤を生み出してきたライナー・マイヤールです。
■2015年5月20日(水)発売
『ヴェルディ: レクイエム』
SICC-30224〜5 3,000円 + 税
[収録曲]
ヴェルディ:
レクイエム(死者のためのミサ曲)
[演奏]
アニヤ・ハルテロス(S) / ダニエラ・バルチェッローナ(Ms) / ウーキュン・キム(T) / ゲオルク・ツェッペンフェルト(B) / ロリン・マゼール指揮ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮: アンドレアス・ヘルマン) / ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
2014年2月6日, 7日, 9日 ミュンヘン“フィルハーモニー・ガスタイク”