ルチアーノ・パヴァロッティ 2007/09/07掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
プラシド・ドミンゴ、
ホセ・カレーラスと並ぶ“三大テノール”と称され、“キング・オブ・ハイ-C(高い「ハ」音)”の異名を持つイタリア人オペラ歌手
ルチアーノ・パヴァロッティがイタリア時間の6日、腎不全により死去。71歳でした。(写真は『グレイテスト・ヒッツ』)
パヴァロッティは1935年、イタリアのモデナ生まれ。61年にレッジョ・エミーリアのコンクールで1位を獲得しデビュー。その後はウィーン国立歌劇場、コヴェントガーデン王立歌劇場、ミラノ・スカラ座などに次々と出演。ドミンゴ、カレーラスと並ぶ「3大テノール」の実力に加え、イタリア人らしいチャーミングなステージで特に人気が高く、アリーナ・コンサートでも数万人の聴衆を集めました。2002年には横浜市で開かれた日韓共催サッカー・ワールドカップ(W杯)記念コンサートに出演、2006年のトリノ冬季五輪開会式では「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」を熱唱しています。
また、様々なジャンルのビッグ・スターたちと共演をするチャリティ・コンサート“パヴァロッティ&フレンズ”を開催し、
セリーヌ・ディオンや
ジョン・ボン・ジョヴィ、
スティーヴィー・ワンダーらとの共演や、
U2メンバーと
ブライアン・イーノによるコラボレーション・ユニット
“パッセンジャーズ”にもゲスト参加するなどロック/ポップスのアーティストとジャンルを超えた交流でも知られています。
“イタリアの太陽”とも称された明るく伸びやかで屈託がない声で、世界中の人々から愛されたオペラ界のビッグ・スターでした。ご冥福をお祈りします。