オペラ、バレエ、ダンス、演劇という現代舞台芸術のための日本唯一の国立劇場、新国立劇場が開場20周年を迎えることを記念し、〈新国立劇場 開場20周年記念特別公演 新国立劇場 2017/2018 シーズンオペラ ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン『フィデリオ』〉を新制作上演。
『フィデリオ』は
ベートーヴェン唯一のオペラ。世界各地の劇場でこけら落としなどの特別な機会に上演される祝祭的な作品です。ストーリーは、不当に監禁された夫を男装した妻レオノーレが救い出すというもので、劇的迫力に満ちた音楽が物語を牽引します。
本公演は、作曲家
リヒャルト・ワーグナーのひ孫であり、バイロイト音楽祭総監督として世界的に注目を浴びる女性演出家、カタリーナ・ワーグナー(Katharina Wagner)による新演出。斬新な視点で知られるワーグナーがベートーヴェンの深い哲学をいかに視覚化するのか、注目されています。
指揮は、ドイツ音楽にとくに造詣が深く、ベートーヴェンを長年探求してきた
飯守泰次郎。同劇場オペラ芸術監督として任期4年の最終盤を迎え、みずから入魂のタクトを振ります。出演者には、ステファン・グールド(Stephen Gould)、リカルダ・メルベート(Ricarda Merbeth)、
妻屋秀和ら、飯守監督の信頼厚い内外のトップ歌手がそろい踏みし、万全の布陣での上演となります。