LUNA SEAが、1年間延期となっていた東京・東京ガーデンシアター(有明)の振替公演を、5月28、29、30日の3日間に渡り有観客で開催。政府・自治体の指示・要請によるイベント開催ガイドラインを遵守し、感染防止対策を十分に行なった上で、さらに途中換気のインターバルを設けた2部構成で行なわれました。
新たに「THE DAWN」というサブタイトルを掲げ、またここから“新たな幕開けを”という希望と願いが込められた本公演は、コロナ禍の影響で来場者にも様々な制限や感染防止対策への協力をお願いする中、メンバーとファンが熱い思いを通わせる素晴らしいライヴが展開されました。
第1部は最新アルバム『
CROSS』収録曲を中心に最新型のLUNA SEAを存分に披露。第2部では30周年の軌跡を辿るようなヒットメドレーで、圧倒的なLUNA SEAワールドを見せつけました。
アンコールでは、オーディエンスがブルーフィルムの貼られたスマートフォンライトを頭上にかざし、会場全体が青い光に包まれる中、再びステージにメンバーが登場すると、
RYUICHIから「世界中の医療従事者の方々、フロントワーカーの方々、エッセンシャルワーカーの方々が、日々今の僕らの生活を支えてくれています。そんな皆さんに、感謝の思いをしっかり届けたいと思います。思いを一つに」との言葉に続き、2020年4月にコロナ禍の中制作された最新曲「Make a vow」が披露され、ライヴ配信を通じて全世界に向け、感謝の思いを発信しました。
約1年4ヵ月振りのツアー再開を告げた初日5月28日、バンド結成記念日を祝った5月29日、そして最終日となった5月30日の模様は、全世界にストリーミング生中継されました。また全国の映画館でライヴ・ビューイングも同時開催され、未だ緊急事態宣言が続く中、やむを得ず来場することが叶わなかった全国のファンに対しても、それぞれの場所から参加できるよう配慮がなされ、会場と画面の向こうが熱く一つに繋がりました。このストリーミング配信の模様は、6月2日(水)23:59までの期間でアーカイブ視聴が可能となっています。
そして、RYUICHIの「僕ら、そして皆んなには音楽が必要。今決められたルールをしっかり守りながら、これからもしっかりと思いを共有していきましょう」との言葉の通り、2020年2月より延期・再延期となっていた結成30周年を記念した全国ツアー〈LUNA SEA 30th Anniversary Tour 2020 -CROSS THE UNIVERSE-〉も、2021年6月12日(土)の福岡公演より遂に再開されることとなりました。
未だコロナ禍の影響で不安定な情勢は続いているものの、与えられたルールの中で成功実績を一つ一つ積み上げてきたLUNA SEA。今後の活動にも注目です。
写真:田辺佳子