マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)の首席オーボエ奏者として活躍している吉井瑞穂のサロンコンサートが、11月15日(火)19:00より東京 銀座 ヤマハ銀座コンサートサロンにて開催。
MCOの設立者である
クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)をはじめ、
ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)、
ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez)、
小澤征爾、
サイモン・ラトル(Sir Simon Rattle)、
ダニエル・ハーディング(Daniel Harding)ら巨匠の指揮のもとで演奏を重ね、甘い音色と豊かな音楽性で世界の聴衆を魅了してきた吉井。今回は限定80席という贅沢な空間で、その演奏を堪能することができます。共演は、モーリス・ブルグ(Maurice Bourgue)のもとで伴奏助手を務めたこともあり、コンクールや音楽祭などで幅広く活躍するベテラン・ピアニストの岡 純子です。
今回のプログラムについて、吉井は「平日の夜に聴いて、耳に優しい曲を中心に集めました。オーボエの名曲と言われるプーランクの〈オーボエとピアノのためのソナタ〉や、日本では滅多に演奏されることのないパヴェル・ハースの〈民謡風の7つの歌〉をオーボエで。ハースはナチスによってアウシュヴィッツのガス室で犠牲になった、チェコの素晴らしい作曲家です。今年春に仕事でポーランドに行った際、初めて訪れたアウシュヴィッツで自分の人生を揺さぶられるような体験をしたので、この作曲家を取り上げようと思いました。彼のオーボエ・ソナタもあるのですが、今回はあえて歌の曲を選び、オーボエで歌おうと思います」とコメントしています。
なお、同内容のサロンコンサートが11月13日(日)15:00より神奈川・鎌倉ギャラリーでも開催されます。
photo: 松藤飛洋