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真木よう子も登壇、映画『さよなら渓谷』初日舞台挨拶

真木よう子   2013/06/24 16:20掲載
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真木よう子も登壇、映画『さよなら渓谷』初日舞台挨拶
 『悪人』の吉田修一による同名小説を原作に、『まほろ駅前多田便利』の大森立嗣監督が映画化した『さよなら渓谷』が6月22日(土)より公開。東京・有楽町「スバル座」にて、初日を記念して行なわれた舞台挨拶には、今作が7年ぶりの映画主演となった真木よう子をはじめ、大西信満鈴木 杏鶴田真由、大森監督が登壇。

 当日は、原作の吉田からサプライズで手紙が届き、“演じた役に侵食される”という壮絶な経験をするほど、本作に入れ込んでいたという真木は、思わず感極まった様子で「やられました。この上ない幸せです」と言葉を詰まらせる場面も。

 なお、本作は6月20日から開催されている〈モスクワ国際映画祭〉でのコンペティション部門への出品も決定しており(真木、大森監督、大西は現地へ渡航予定)、海外映画祭での上映にも期待を覗かせました。

《『さよなら渓谷』初日舞台挨拶より》

――初日を迎えていかがですか?

 大森監督 「緊張しますね。ただ、逆にほっとしてもいるかもしれません。撮影当時は“本当にいいものを撮ろう”という気持ちしかなかったですし、役者さんには“心”を動かしてほしいと、そうお願いしていたので、彼らのお芝居をじっくり楽しんでください」

――この役を演じてみてどうでしたか?

 真木 「“もう公開!?”という感じでドキドキしています。たくさんの人に観てもらいたいけど、怖い気持ちもありますね。女性として覚悟の必要な役でもあると思いましたが、それ以上にストーリーに惹かれて……。この役は“ほかの人に取られたくない!”とそう思ったのを覚えています。役に入り込んで辛い経験をしたこともありましたが、チームに支えられて演じることができました」

――映画を観ていかがでしたか?

 鶴田 「この難しいお話を、真木さんと大西さんのお二人はどう演じるのだろう?と思っていたので、観終わった直後は本当に素晴らしい、と思ったのが素直な感想です。そこに自分も参加することができてよかったですし、たくさん考えさせられる映画だと思います」

 鈴木 「真木さん、大西さんのお二人に感動しました。こんなに密度の濃い作品は他にないと思います。この作品に携わることができて光栄です」

――これから作品を観る方へメッセージをお願いします。

 鈴木 「この映画は、今日からみなさんのものです。願わくば、大切にしていただけますように……」

 鶴田 「ゆっくり、どっぷり楽しんで!」

 大西 「シリアスなテーマを描いている作品でもありますが、人との出会いの奇跡が感じられると思います。それによって再生できる光を感じてもらえると嬉しいです」

 真木 「去年の夏、私たちがそこに生きていた映像です。心に残る作品になると、そう信じています」

 大森監督 「俳優の演技から感じ取ることのできる、“愛”のようなものを感じていただければ嬉しいです」
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