MAN WITH A MISSIONの全国ツアー〈MAN WITH A MISSION Presents「Merry-Go-Round Tour 2021」〉のファイナル公演が、12月15日に大阪・大阪城ホールで開催されました。
9月に人気TVアニメ『
僕のヒーローアカデミア』オープニング・テーマとなっていたニュー・シングル「
Merry-Go-Round」をリリースし、11月には約3年半ぶりとなったオリジナル・アルバム『
Break and Cross the Walls I』を発表。〈Merry-Go-Round Tour 2021〉では、11月30日の神奈川・横浜アリーナ公演を皮切りに、愛知・ポートメッセなごや、大阪城ホールと約2年ぶりに全国3都市6公演を巡り、2020年にコロナ禍の中で迎えた結成10周年を踏襲するようなコンセプトをもった内容になりました。
12月14日のDay1は「Songs of Innocence」と題し、MAN WITH A MISSION結成当初から日本クラウン在籍時代にリリースされた楽曲を中心に披露。さらには当時、同じくステージを共にしたアーティストをオープニングゲストに迎えました。また、15日のDay2は「Songs of Experience」と題し、2013年以降近年の代表楽曲たちを中心に構成され、今後のシーンを担うであろうニューカマー・アーティストをオープニングゲストに抜擢。日ごとに異なる内容でバンドがもつあらゆる表情が体感できる公演となりました。
ファイナルでは、
Suspended 4thがオープニングを飾り、オン・ヴォーカルの楽曲からインストゥルメンタルのセッションまで多才なプレイで場内を魅了。十分にあたたまった場内にMAN WITH A MISSIONの登場SEのBad Religion「MAN WITH A MISSION」が鳴り響くと、オオカミたちの登場を今か今かと待ちわびた観客たちの前にステージ下方から結成10周年に企画され、惜しくも新型コロナウィルスの影響で開催が叶わなかった野外イベント〈THE MISSION〉の舞台セットの一部だった巨大オオカミの風船がつるし上げられました。ステージを覆わんばかりのその姿に割れんばかりの拍手が巻き起こり、はじまったのは「Change the World」、「evils fall」。Jean-Ken Johnnyが「言イタイコトハワカリマスネ?思ウ存分ニ楽シンデ、ソシテナニヨリモ、カカッテキナサイ!!」と叫ぶと拍手で堂々応戦する観客。続く、「evergreen」ではレーザーや炎の特攻がド派手に上がると、場内が一斉に飛び上がり、さらに会場が熱気で包まれました。観客に「心ノ中デ歌ッテクダサイ」とJean-Ken Johnnyの一言を挟み「Raise your flag」「database」と攻め上げていきます。さらに、ミュージック・ビデオから飛び出てきたようなムービングライトで円を描くライティングが印象だったこのツアーのタイトル曲「Merry-Go-Round」。「Memories」では観客席から徐々に携帯電話によるライトが灯り、煌めく空間が生み出され、イントロから拍手が湧きたった「higher」で前半のハイライトを迎えました。
中盤にはMAN WITH A MISSIONのライヴでお馴染みの動画コーナー「MISSION MOVIE」で和んだあとには、NHKみんなのうたとして新たなバンドの一面をみせた「小さきものたち」をJean-Ken Johnnyとサポート・ギターのE.D.Vedderがアコースティックで披露。温かな空気に包まれ、再びバンドがステージに戻ると、トップギアで最新アルバム『Break and Cross the Walls I』に収録されている
AC/DCのカヴァー・ナンバー「Thunderstruck」を披露。場内に詰めかけた観客からバンドの演奏に合わせて力強くこぶしがあがります。
フォール・アウト・ボーイのヴォーカリストである、
パトリック・スタンプによるプロデュース楽曲「Dead End in Tokyo」、そして、今回のツアーでは新曲とともに、11年分のバンドの歴史を振り返るように懐かしい曲も並び「When My Devil Rises」、さらにメドレーで「Take Me Under」「Dive」「Hey Now」と続けざまに展開し場内を大きく揺らしました。「ツアーッテヤツガドンダケ楽シイカ、思イ出シマシタ。アナタタチノ声ガ戻ルノヲ心待チニシテイマス、マタ遊ビマショウ!MAN WITH A MISSIONデシタ」と、月9ドラマ主題歌としても記憶に新しい「Remember Me」で締めくくりました。
鳴りやまぬ拍手で迎えられたアンコールでは、2022年5月に連作アルバムの第2弾『Break and Cross the Walls II』がリリースとなること、そして夏には全国ツアーが行われることを発表。「全国ツアーデオ待チシテオリマス!(Jean-Ken Johnny)」とこの日の空間をともに作り上げてきた観客とさらに熱のこもった約束を交わし、新旧交えた、「INTO THE DEEP」、「Winding Road」、そして5匹のライヴには欠かせないナンバー、「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」で幕を下ろしました。