デペッシュ・モードのオリジナル・メンバーでソングライター / ギタリストの
マーティン・ゴア(Martin Gore)が、ソロ・プロジェクト“MG”名義で4月22日(水)にエレクトリック・インストゥルメンタル・アルバム『MG』(TRCI-53 2,100円 + 税)を発表します。
マーティン・ゴアは、デペッシュ・モードの“Delta Machine”ツアーが2013年3月に終了後、カルフォルニア州サンタ・バーバラのホーム・スタジオにて制作を開始。すべてインストゥルメンタル・アルバムにするという彼の構想は前からあったそう。
「僕は自分が作るすべての音楽を、とてもエレクトロニックで、とてもフィルムライク、そして大抵のものにおいて、sci-fi(空想科学)的な質感にしていたかったんだ」とマーティンは語っています。「音楽というのは僕にとって必要なもののひとつで、毎週、それも最低週5日でスタジオに入るんだ。だからひとたびアイディアや雛形が浮かぶと、その製作過程はとても素早くて楽しいものなんだ」
『MG』は、彼のイメージの中にあるエモーショナルでミステリアスな映画のサウンドトラック。
アンジェロ・バダラメンティ的風合いの「Elk」からインダストリアル・エレクトロでクールな「Brink」まで、このアルバムにはユニークで印象的なビジョンが拡がっています。
レコーディング終了後、マーティンはミックスをQに依頼。これはマーティン・ゴアと
ヴィンス・クラークのプロジェクトVCMGのアルバム『SSSS』(2012年)をミックスしていたのでとても自然な流れでした。またマスタリングは、
Poleのステファン・ベトケが担当しています。
このアルバムをリリースするにあたり、自身の頭文字をとってMGとしたことに関して、マーティン曰く「このアルバムはとてもエレクトロニックでヴォーカルもないから、また別のペルソナが必要かなと思って、VCMGのアルバムで出来たMGというコンセプトをそのまま持ってくることにしたんだ」。
「一人のソングライターとして、僕は言葉のパワーというのをちゃんと理解している」と認めるマーティン。「正しい方法でコードやメロディを伴った場合はとくにね。また僕はもう一方で、ピュアなインスト音楽のパワー、それに音楽的空気によって創られる感情のこともきちんと理解していて、まさしく僕が今回のプロジェクトで捉えたかったのはそこのところなんだ」と語っています。