松任谷由実の冬恒例のリゾートコンサート〈SURF & SNOW in Naeba Vol.45〉が、2月6日新潟・苗場プリンスホテル ブリザーディウムにてスタート。2月20日(木)まで全8公演を開催します。
〈SURF & SNOW in Naeba〉は1980年に発売したアルバム『
SURF & SNOW』のリリースをきっかけに1981年からスタートし、今年で通算45回目の開催を迎えた、まさに日本の冬の風物詩。
今年は開場時にバンドメンバーがバーをオープンし、来場者をもてなす演出がされました。そして、ピアノガールというテーマに沿って、普段はあまり観ることのないピアノを弾きながらのパフォーマンスがふんだんに取り入れられました。
「ひこうき雲」(1973年発売 1stアルバム『
ひこうき雲』収録[荒井由実])、「
翳りゆく部屋」(1976年発売 7thシングル[荒井由実])などの代表曲をはじめ、「時のないホテル」(1980年6月21日発売 9thアルバム『
時のないホテル』収録)ではコーラスと共に1台のピアノの鍵盤を奪い合あうような連弾、歌唱を披露。
また、今春歌碑が建立される「星のクライマー」(2003年発売 セルフカヴァー・アルバム『
Yuming Compositions:FACES』収録)、約50年の月日を経た今もファンから愛され続けている「中央フリーウェイ」(1976年発売 4thアルバム『
14番目の月』収録[荒井由実])、そして冬の苗場では絶対に聞きたい「BLIZZARD」(1984年発売 16thアルバム『
NO SIDE』収録)などアンコール含め全24曲、約2時間半のステージを披露し、会場を大いに沸かせました。
今回の衣装は正装とパンクロックの融合。黒の燕尾服を再構築したパンクロックを彷彿とさせる、黒のライダースジャケットが印象的な衣装をまといステージに登場。さらに大量のピンでデザインされたティアラで華やかさを演出。
そしてこの秋、いよいよ40枚目となるオリジナル・アルバムが発売されます。最新アルバムでは、自身の永遠のテーマである“時間とは何か?”に真正面から向き合います。その鍵となるのが、新たに導入した最先端技術「Chrono Recording System」(クロノ レコーディング システム)。これは、今回のアルバムの為に命名されたオリジナルの技術で、ネーミングには“時間を超えて音を記録する”という意味があります。
このシステムは、音声合成ソフト「Synthesizer V」(シンセサイザー ヴィ)を用いて、荒井由実時代の声と現在の松任谷由実のヴォーカルを合成し、時間を超越した新たな“声”を創り出す革新的な技術。まるで過去と現在のユーミンが同じ空間で歌うような、新次元の音楽体験をリスナーに届けます。
デビューから半世紀を迎えた今も、音楽の可能性を広げ、チャレンジし続ける松任谷由実。ユーミンが紡ぐ“時間”の物語は、新たなフェーズへと突入します。
さらに、40枚目となるオリジナル・アルバムを携え、全72公演に及ぶ全国ホール・ツアーの開催が決定。前々から70歳で70本のツアーをしたいと話していたユーミン。「今回は72歳で全国を回ることになるし、72本開催したい!」という本人の強い希望のもと、決定しました。
Photo by 田中聖太郎