2024年3月に急逝したピアニスト、
マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)の生前最後の録音となった、息子でピアニストのダニエレ・ポリーニとの共演作『シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番、幻想曲ヘ短調 他』が10月25日(金)にリリースされます。アルバム収録曲「幻想曲 ヘ短調 D 940 第1番:Allegro molto moderato」の先行配信がスタートしています。
ここで聴ける生前最後の録音は、ポリーニがドイツ・グラモフォンからのデビュー盤から愛用してきた、ミュンヘンのヘラクレスザールで行なったもの。マウリツィオとダニエレの2人が愛する作曲家、
フランツ・シューベルトのピアノ作品を取り上げています。アルバムはマウリツィオの演奏による「ピアノ・ソナタ第18番」で始まり、ダニエレによる「楽興の時」、そして親子2人の連弾による「幻想曲 ヘ短調」でアルバムが締めくくられます。
父の最後の録音に参加したダニエレ・ポリーニは今作について「最近父が亡くなったことで、もともとこの録音に対して想像していたものと、実現までのプロセスが一気に変わりました。父と共演をするという貴重な出来事として提示されたものが、一度かぎりの大切な思い出となったのです。シューベルトに捧げるこのアルバムを作る機会を得たこと、そして父の最後の録音となったこのアルバムを父と共有できたことをとても嬉しく思っています」とコメントを寄せています。
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