日本の古い文化をモチーフにした唯一無二のオリジナリティで、世界のエレクトロニック〜アンビエント・シーンで注目される広島在住の音楽家・
冥丁が、2023年にデジタル配信のみで発表したミニマル・ピアノ・アンビエント作品『室礼』を限定12インチ・ホワイト・ヴァイナルとして「KITCHEN. LABEL」より3月7日(金)にリリース。
日本の伝統と感性を反映させた世界を創作する“WARA”の思想を体現する音楽として制作された『室礼』(しつらひ)。日本の四季をさらに6つに分けた暦“二十四節気”の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」をテーマに、時の移ろいの抒情性を表現した作品となっています。
EPのタイトルとなった言葉「室礼」(※飾りつけること、設け整えること)の概念を体現するように、“間”に重きを置きながら、冥丁自らがピアノを演奏、録音、そして細心の注意を払った編集とアレンジによって制作。繊細なピアノ・サウンドと自然音やエレクトロニクスなどの様々なテクスチャーがデザインされた4曲のトラックは、15分という儚く短い時の中で、小さな変化を繰り返しながら無限の小宇宙のように広がっていきます。また、ピアノは、季節が変わるごとに新しい環境に囲まれる冥丁個人の存在のメタファーとしての役割も担っています。
「失日本」(失われつつある日本の情緒)を再解釈するという、冥丁の探求するテーマを根幹に据えながらも、これまでの作品とは異なる新しい視点から、冥丁独自の音世界を垣間見ることが出来る本作。マスタリングは
田辺玄(Studio Camel House)が担当しています。
なお、冥丁は『室礼』の限定12インチ・ヴァイナルの発売を記念した国内ツアーを東京・京都の2都市で開催します。日程は、3月8日(土)京都・京都文化博物館 別館ホール、3月9日(日)東京・WALL&WALL。詳細はInpartmaint Incのサイトをご確認ください。