2021年2月にデビュー・アルバム『
THE MILLENNIUM PARADE』を発表し、圧倒的なクリエイティブで話題をさらった
常田大希率いる音楽集団
millennium paradeが、『
おおかみこどもの雨と雪』『
バケモノの子』など名作を世に送り出してきたことで知られる映画監督・
細田守と初タッグを組み、最新アニメーション映画『竜とそばかすの姫』のメイン・テーマを担当することが決定。楽曲タイトルを「U」として、7月16日(金)の映画公開に先駆け、7月12日(月)に配信リリースされることを発表しています。
スタジオ地図が贈る細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』は、かつて『
サマーウォーズ』で描いたインターネット世界を舞台に、『
時をかける少女』以来となる10代の女子高校生がヒロイン。母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、“もうひとつの現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界“U(ユー)”で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語です。
初タッグとなるmillennium paradeの起用は、細田監督が「インターネット仮想世界“U”の巨大な世界観を音楽で表現するために、どうしても常田さんに音楽を作ってほしかった」と熱烈なオファーにより実現しました。細田作品のファンだったという常田も、監督の緻密な絵コンテを見て圧倒され、楽曲制作を快諾したとのこと。
常田が作詞作曲したのは、今作のメイン・テーマであり、主人公ベル(すず)が巨大インターネット仮想世界“U”で歌うオープニング・シーンを飾る楽曲。これまでクリエイティブファーストに様々なゲストを迎えてきたmillennium paradeに、主人公すず / ベル役を演じる
中村佳穂が歌唱で初参戦します。
制作にあたって行なわれた打ち合わせで監督は、「(常田さんは)打ち合わせの最初から音楽が聞こえていた」と、常田の世界観・表現力を絶賛。一方、常田は「僕たちはインターネットの発達とともに成長し、世界中のいろいろな年代・ジャンルの音楽をインターネットを通して触れあい始めた世代。今作の世界観とリンクしたのでは」と今回のコラボレーションを分析しています。
常田はレコーディングの感想を聞かれると、「中村さんとの作業は初めてでしたが、いい緊張感を持ちながら和気あいあいと楽しくレコーディングを行うことができた」と振り返り、さらに、中村の歌唱を聞いた時の感想として「さすが!日本語をここまでグルーブさせられるシンガーはなかなかいない。うれしいサプライズだった」と笑顔を見せました。
また、中村は、「常田さんとは同い年ということもあり、楽曲をより良くするためのアプローチが似ており、納得がいくまで粘ったクリエイティブができた」と互いの表現方法を尊敬し合いながらレコーディングを行なえた様子。役者、音楽、デザイン、アニメーション、CGなど各ジャンルから多様性溢れる才能が集結し、細田作品ならではのリアル×ファンタジーの絶妙なマリアージュでおくる本映画とともに、本作の一番冒頭を飾り、作品全体を牽引する「U」にも期待が高まります。
[コメント]millennium paradeとBelleのコラボレーションは、あらゆる制約を軽々と突き抜け、グローバルな高みに達成している。これは、大変なことになるんじゃないかな。――細田守監督 / 原作・脚本・監督細田監督から『竜とそばかすの姫』のスケッチを見せていただいた時、その世界で鳴り響く音が自然と湧き出てきたのを覚えています。小さい頃から慣れ親しんだ細田守監督渾身の最新作ということで、全身全霊で挑ませて頂きました。
そして主役“ベル”を演じるのが“日本音楽界の宝”中村佳穂ということで音楽面に於いても最高に刺激的な製作となりました。
映画としては勿論、音楽作品としても間違いなく素晴らしい出来になっておりますので、是非劇場で大迫力でご覧ください。――常田大希(millennium parade) / メインテーマ「U」制作常田さんとは音楽フェスですれ違う程度でしかお会いしたことがなかったので、今作でご一緒できて嬉しかったです。
お互いに楽曲制作の初コラボということで緊張しましたが、『竜とそばかすの姫』の曲でもあるというお題もあったので、お互いバランスをとりながらも、もっと良くなる部分を熱を持って探しながらレコーディングさせていただき、とても楽しい時間でした。私たちはインターネットがまさに始まった時の世代で、ジャンル関係なくカッコいいと思えるものを見たり聴いたり手に取る事が容易になり始めた世代ですが、人の心を打つものは結局何なのか、この作品を通して改めて考えるきっかけになりました。今作はそれが命題だと感じつつも、頭で考えすぎず、楽しんで波に乗るような気持ちで取り組みました。――中村佳穂 / 主人公・すず(ベル)役、劇中歌歌唱撮影: 神藤剛©2021 スタジオ地図