3月3日に“第71回芸術選奨 文部科学大臣賞”を受賞した
宮本浩次の新曲「shining」が、フジテレビ特別ドラマ『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』の主題歌に決定したことを発表しています。
「shining」は、3月26日(金)21:00よりフジテレビにて放送の十三代目市川團十郎白猿襲名記念特別企画『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』の主題歌として書き下ろされた新曲で、依頼を受けた宮本が、
市川海老蔵演じる織田信長をはじめ、登場人物たちに想いを馳せながら楽曲を制作。激情と哀切が入り混じるサウンドに、ダイナミックでエモーショナルな宮本の歌、そして主人公信長の生き様にも重ね合わせられる歌詞が乗せられた、特別ドラマにふさわしい楽曲でありながら、まさに宮本にしか生み出すことができない仕上がりとなっています。
ドラマは今川義元の大軍を数的に遥かに劣る織田軍が打ち破り、日本史上最大の逆転劇と謳(うた)われ、織田信長を一躍戦国時代の主役に押し上げた伝説の一戦、“桶狭間の戦い”を題材とした本格歴史エンターテインメント。市川海老蔵が織田信長を演じる他、
三上博史、
広瀬すず、
中尾明慶、
竹中直人、
北村一輝、
味方良介、
鈴鹿央士、
堀井新太、市川ぼたん、堀越勸玄、
松田龍平、
黒木瞳、
佐藤浩市ら豪華キャストの出演が決定しています。あらゆるエンターテインメント作品が中止、または制約を受ける中、今できる最大限のこと……“テレビドラマという形でエンターテインメントをお届けしたい”という海老蔵本人の強いメッセ−ジが込められた作品で、主題歌「shining」はその作品により一層の深みを与えてくれる楽曲に仕上がっています。
[コメント]完成した状態で見せていただいたこの「桶狭間」という作品。
海老蔵さんの信長、迫力のある合戦のシーン、どろどろとした人間模様、名優たちの気迫のこもった共演など実に見どころがたくさんあり、歴史的事実に疎いわたくしでも非常に楽しく一気にこの長編作品を無条件で堪能することができました。
随所に挿入される海老蔵さんの信長と広瀬すずさんの濃姫のシーンは、うるおいとやさしさにあふれていて見るものをほっと温かい気持ちにさせるシーンで印象的でした。
この作品のエンディングはさらにひとつの独立した作品として展開していて、監督はじめ制作スタッフはかなり明快なイメージとこだわりを持っておられました。数度にわたる会議を経て私もその都度気持ちを引き締めなおし、この仕事に全力で取り組むことができました。自分にとっても新境地を開けたと実感できる苦しくも楽しい時間でございました。なお『shining』というこの曲のタイトル、桶狭間を一度通してみた後に自然に浮かんできたワードで、この作品を象徴する言葉なのではないかとわたくしなりに考えております。
ドラマともどもこの曲が流れることが誇らしいです。どうかみなさん楽しんでください。――宮本浩次『桶狭間』という作品を観て、私を見て歌を作ってくださったと聞きました。改めて、宮本さんの曲を拝聴して思うことは、“芸術だな”ということ。ご自身の世界観に対して素直に美しい声を出す人物なんだろうと感じました。ですから、改めて、もう一回聴きたいという気持ちが沸き立ってくるんです。宮本さんのストイックな感じが、歌からも聴こえてくる。声からも感じられて、私もすっかり宮本さんのファンになりました。――市川海老蔵宮本さんは、河毛監督と私がドラマの説明をするのを一つ一つメモされて“一生懸命作ります!”とおっしゃってくださり、1ヵ月後、届いたデモテープは、ギター一本弾きに宮本さんの生声が乗っかったそれはそれは荒々しく魂が揺さぶられるもので、このドラマの本質を見事に体現していました。その後、小林武史さんの手が入って完成した楽曲は、大げさに聞こえるかもしれませんが、さらに気高く神々しいものに仕上がっていました。ドラマのラストにこの歌が流れることで、織田信長という時代の革命児の背負った宿命を、とてつもなく大きく圧倒的なものにみせてくれると思います。――高井一郎(プロデューサー)©フジテレビ